JBCスプリント指定競走の第22回アフター5スター賞。
好発はルックスザットキルでしたが一旦はゴーディーに行かせて2番手。その後ろがナイキマドリード,カイロス,コアレスピューマの3頭併走で,この5頭が先行。少しだけ離れてリアライズリンクス,ケビンドゥ,アルゴリズム,アクティフ,インプレスウィナーの5頭の集団。また少し差があってジョーメテオの隊列。ただ,今日のルックスザットキルは抑えが利かなかったため,向正面では先頭に立ち,下がったゴーディーを捌いてインから上がったカイロスに,3コーナーから差を広げていくというレースになりました。最初の600mは34秒6のハイペース。
直線入口でルックスザットキルのリードは3馬身ほど。しかしさすがに余力はなく,残り200mを過ぎたあたりで一杯。追っていたカイロスとコアレスピューマ,そしてコーナーで外を捲って上がってきたジョーメテオの3頭が競り合いつつ交わしました。この中から最外のジョーメテオが差し切って優勝。コアレスピューマがしぶとく頑張って1馬身半差の2着。勝ち馬に先んじられる形で大外を追い込んだアルゴリズムが3馬身差の3着。
優勝したジョーメテオは昨年11月に遠征した笠松グランプリ以来の勝利。南関東重賞は一昨年のゴールドカップ以来の2勝目。能力は非常に高いものの,折合いに難しい面があるため,惨敗を喫することもある馬。このレースはうまく折り合えたので能力発揮となりました。今後も安定して好走するというのは考えにくいと思いますが,能力が減退しているわけではないので,もっと強力なメンバーを相手にしてもあっといわせる場面があって不思議はないと思います。馬券上は人気が下がったときが狙い目の馬でしょう。父はネオユニヴァース。叔父に1999年の函館記念,2000年の中山金杯と小倉大賞典を勝ったジョービッグバン。
騎乗した大井の坂井英光騎手は一昨年のゴールドカップ以来の南関東重賞制覇。第19回以来3年ぶりのアフター5スター賞2勝目。南関東重賞は14勝目。管理している浦和の小久保智調教師は第21回に続いての連覇でアフター5スター賞2勝目。
おそらくフェルトホイゼンと同じような理由から,ユトレヒトのコンデ公の陣営に招き入れられたユトレヒト在住の知識人に,ヨハン・ゲオルク・グレフィウスがいます。ユトレヒト大学で教鞭をとっていた言語学者です。
グレフィウスはライプニッツと親交がありました。1671年4月にライプニッツに手紙を送り,その中で『神学・政治論』を無神論に門戸を開く悪疫のようなきわめて有害な本であると評しています。
これを受けてライプニッツは,返書を送っています。そこでは自分も『神学・政治論』を読んだこと,そして教養があると思える人物がこんなにも堕落してしまうとは嘆かわしく思うということを伝えています。ここでライプニッツがスピノザを,教養のある人間と部分的には肯定的に評価していることは注目に値するでしょうが,全体の文脈としては,ライプニッツはグレフィウスに同調しているといえます。
ライプニッツがスピノザに最初の手紙を書いたのは同年10月のことです。つまりグレフィウスに同調する手紙を送ったのより後のことです。この書簡は光学に関連するものですが,僕はそれはライプニッツがスピノザに接近するための手段だったのであり,本当の目的はスピノザと哲学的対話をすることにあったと考えています。

これでみればライプニッツが,事実として二枚舌を使ったことは否定できません。『宮廷人と異端者』では,こうした二面性が,ライプニッツの個人的性格に起因するかのように描かれています。ただ僕は,これを単にライプニッツに帰してよいとも思えません。この時代の宮廷人というのは,このようなやり方で多くの人びとと交流したのであって,宮廷人は多かれ少なかれだれしもこのような態度を選択したのであると説明されても,僕にはリアルに響くからです。
フェルトホイゼンとかグレフィウスといった知識人が,スピノザの思想を激しく論難したのには,僕にはある理由があったからだと思えるのですが,それについてはまた後で詳しく説明します。少なくともグレフィウスのスピノザ観は,二枚舌とか表向きのものではなく,本心だったと解しておくことにしましょう。
好発はルックスザットキルでしたが一旦はゴーディーに行かせて2番手。その後ろがナイキマドリード,カイロス,コアレスピューマの3頭併走で,この5頭が先行。少しだけ離れてリアライズリンクス,ケビンドゥ,アルゴリズム,アクティフ,インプレスウィナーの5頭の集団。また少し差があってジョーメテオの隊列。ただ,今日のルックスザットキルは抑えが利かなかったため,向正面では先頭に立ち,下がったゴーディーを捌いてインから上がったカイロスに,3コーナーから差を広げていくというレースになりました。最初の600mは34秒6のハイペース。
直線入口でルックスザットキルのリードは3馬身ほど。しかしさすがに余力はなく,残り200mを過ぎたあたりで一杯。追っていたカイロスとコアレスピューマ,そしてコーナーで外を捲って上がってきたジョーメテオの3頭が競り合いつつ交わしました。この中から最外のジョーメテオが差し切って優勝。コアレスピューマがしぶとく頑張って1馬身半差の2着。勝ち馬に先んじられる形で大外を追い込んだアルゴリズムが3馬身差の3着。
優勝したジョーメテオは昨年11月に遠征した笠松グランプリ以来の勝利。南関東重賞は一昨年のゴールドカップ以来の2勝目。能力は非常に高いものの,折合いに難しい面があるため,惨敗を喫することもある馬。このレースはうまく折り合えたので能力発揮となりました。今後も安定して好走するというのは考えにくいと思いますが,能力が減退しているわけではないので,もっと強力なメンバーを相手にしてもあっといわせる場面があって不思議はないと思います。馬券上は人気が下がったときが狙い目の馬でしょう。父はネオユニヴァース。叔父に1999年の函館記念,2000年の中山金杯と小倉大賞典を勝ったジョービッグバン。
騎乗した大井の坂井英光騎手は一昨年のゴールドカップ以来の南関東重賞制覇。第19回以来3年ぶりのアフター5スター賞2勝目。南関東重賞は14勝目。管理している浦和の小久保智調教師は第21回に続いての連覇でアフター5スター賞2勝目。
おそらくフェルトホイゼンと同じような理由から,ユトレヒトのコンデ公の陣営に招き入れられたユトレヒト在住の知識人に,ヨハン・ゲオルク・グレフィウスがいます。ユトレヒト大学で教鞭をとっていた言語学者です。
グレフィウスはライプニッツと親交がありました。1671年4月にライプニッツに手紙を送り,その中で『神学・政治論』を無神論に門戸を開く悪疫のようなきわめて有害な本であると評しています。
これを受けてライプニッツは,返書を送っています。そこでは自分も『神学・政治論』を読んだこと,そして教養があると思える人物がこんなにも堕落してしまうとは嘆かわしく思うということを伝えています。ここでライプニッツがスピノザを,教養のある人間と部分的には肯定的に評価していることは注目に値するでしょうが,全体の文脈としては,ライプニッツはグレフィウスに同調しているといえます。
ライプニッツがスピノザに最初の手紙を書いたのは同年10月のことです。つまりグレフィウスに同調する手紙を送ったのより後のことです。この書簡は光学に関連するものですが,僕はそれはライプニッツがスピノザに接近するための手段だったのであり,本当の目的はスピノザと哲学的対話をすることにあったと考えています。

これでみればライプニッツが,事実として二枚舌を使ったことは否定できません。『宮廷人と異端者』では,こうした二面性が,ライプニッツの個人的性格に起因するかのように描かれています。ただ僕は,これを単にライプニッツに帰してよいとも思えません。この時代の宮廷人というのは,このようなやり方で多くの人びとと交流したのであって,宮廷人は多かれ少なかれだれしもこのような態度を選択したのであると説明されても,僕にはリアルに響くからです。
フェルトホイゼンとかグレフィウスといった知識人が,スピノザの思想を激しく論難したのには,僕にはある理由があったからだと思えるのですが,それについてはまた後で詳しく説明します。少なくともグレフィウスのスピノザ観は,二枚舌とか表向きのものではなく,本心だったと解しておくことにしましょう。