香港から1頭が遠征してきた昨日の第45回高松宮記念。
ダイワマッジョーレは遅れての発馬。アンバルブライベンは逃げ一手の馬ですから,ここも先手を奪ったのは当然。エアロヴェロシティ,ハクサンムーン,リトルゲルダ,ミッキーアイルの4頭が追うことになりました。前半の600mは34秒0のミドルペース。
ハクサンムーンは馬場の中ほど近くまで出して直線で先頭に。一旦は後続との差が開きましたが,少し離れた外をエアロヴェロシティとミッキーアイルが併せ馬のように差してきて,ゴール前は3頭の差がなくなりました。はっきり前に出ていたエアロヴェロシティの優勝。ゴール直前で外の2頭に併せにいこうとしたハクサンムーンが半馬身差で2着。ミッキーアイルはハナ差で3着。
優勝した香港のエアロヴェロシティは昨年12月の香港スプリント以来の勝利で大レース2勝目。そのときに見せた力を日本でも発揮しました。ペースや馬場の関係もあったと思いますが,先行した馬たちでの勝負に。大きな差はつきませんでしたが,勝ちきったのは底力に優れていたからでしょう。ドバイに行く選択肢もあり得た中での来日で,本気度も高かったものと思います。Aerovelocityは飛行機速度。父系の祖先にTom Foolがいる馬の日本での重賞制覇はいつ以来だったのでしょうか。
昨秋にアドマイヤラクティでコーフィールドカップを制した香港のザカリー・パートン騎手は日本では大レース初勝利。管理している香港のポール・オサリバン調教師は日本での2戦目が大レース制覇。外国馬の日本の大レース制覇は2013年の中山グランドジャンプ以来。平地では2011年のエリザベス女王杯以来。香港馬では2010年のスプリンターズステークス以来。高松宮記念の外国馬優勝はこれが初めてです。
岩波文庫版113ページの第二部自然学②公理一は,ある物体の運動の様式が,その運動に関係するすべての物体の本性を十全な原因として発生するということを示します。現実的に存在する人間の身体に,こうした運動によって完全性の移行が生じること,それは運動するたびに必ず発生するというものではありませんが,発生する可能性があるということは否定できないでしょう。このとき,もしも身体の現実的本性と,この身体の運動に関係するその他の物体の現実的本性が一致するなら,完全性の移行も一致します。それも量的変化として一致するといわなければなりません。
しかし僕たちが経験的に知っているところでは,身体の運動に関わる外部の物体の現実的本性が一致していても,完全性の移行が量的には一致しない場合もあれば,完全性の移行自体が生じない場合もあるということなのです。だとすればこのことは,身体の現実的本性が変化しているからだと説明されなければなりません。よって,完全性の移行を量的なものとして仮定することにより,直ちにそれは量的には把握することができないということが帰結してしまうのです。
この説明もそうですが,このことは思惟の属性よりも延長の属性で説明される方が容易に理解できるでしょう。なおかつ,完全性の移行が質的変化であるということは,僕たちの表象として説明するよりも,真理として説明する方が,さらに容易に理解できるだろうと思います。
なし得なかったことをなし得るようになるというのは,身体の完全性の移行であり,喜びを伴います。人間の身体の可塑性に注目すれば,このような喜びを人間はよく感じる筈です。そこでここではその一例として,それまでは乗ることができなかった自転車に乗れるようになるということを例としましょう。
自転車に乗れるというのをスピノザの哲学的に説明すれば,人間の身体と自転車とが組織化されたひとつの個物res singularisとして一体化されるという意味です。というかこれはやや強引な意味を含む説明ですが,このように規定してひどく間違ってはいない筈なので,今はそう規定しておきます。
ダイワマッジョーレは遅れての発馬。アンバルブライベンは逃げ一手の馬ですから,ここも先手を奪ったのは当然。エアロヴェロシティ,ハクサンムーン,リトルゲルダ,ミッキーアイルの4頭が追うことになりました。前半の600mは34秒0のミドルペース。
ハクサンムーンは馬場の中ほど近くまで出して直線で先頭に。一旦は後続との差が開きましたが,少し離れた外をエアロヴェロシティとミッキーアイルが併せ馬のように差してきて,ゴール前は3頭の差がなくなりました。はっきり前に出ていたエアロヴェロシティの優勝。ゴール直前で外の2頭に併せにいこうとしたハクサンムーンが半馬身差で2着。ミッキーアイルはハナ差で3着。
優勝した香港のエアロヴェロシティは昨年12月の香港スプリント以来の勝利で大レース2勝目。そのときに見せた力を日本でも発揮しました。ペースや馬場の関係もあったと思いますが,先行した馬たちでの勝負に。大きな差はつきませんでしたが,勝ちきったのは底力に優れていたからでしょう。ドバイに行く選択肢もあり得た中での来日で,本気度も高かったものと思います。Aerovelocityは飛行機速度。父系の祖先にTom Foolがいる馬の日本での重賞制覇はいつ以来だったのでしょうか。
昨秋にアドマイヤラクティでコーフィールドカップを制した香港のザカリー・パートン騎手は日本では大レース初勝利。管理している香港のポール・オサリバン調教師は日本での2戦目が大レース制覇。外国馬の日本の大レース制覇は2013年の中山グランドジャンプ以来。平地では2011年のエリザベス女王杯以来。香港馬では2010年のスプリンターズステークス以来。高松宮記念の外国馬優勝はこれが初めてです。
岩波文庫版113ページの第二部自然学②公理一は,ある物体の運動の様式が,その運動に関係するすべての物体の本性を十全な原因として発生するということを示します。現実的に存在する人間の身体に,こうした運動によって完全性の移行が生じること,それは運動するたびに必ず発生するというものではありませんが,発生する可能性があるということは否定できないでしょう。このとき,もしも身体の現実的本性と,この身体の運動に関係するその他の物体の現実的本性が一致するなら,完全性の移行も一致します。それも量的変化として一致するといわなければなりません。
しかし僕たちが経験的に知っているところでは,身体の運動に関わる外部の物体の現実的本性が一致していても,完全性の移行が量的には一致しない場合もあれば,完全性の移行自体が生じない場合もあるということなのです。だとすればこのことは,身体の現実的本性が変化しているからだと説明されなければなりません。よって,完全性の移行を量的なものとして仮定することにより,直ちにそれは量的には把握することができないということが帰結してしまうのです。
この説明もそうですが,このことは思惟の属性よりも延長の属性で説明される方が容易に理解できるでしょう。なおかつ,完全性の移行が質的変化であるということは,僕たちの表象として説明するよりも,真理として説明する方が,さらに容易に理解できるだろうと思います。
なし得なかったことをなし得るようになるというのは,身体の完全性の移行であり,喜びを伴います。人間の身体の可塑性に注目すれば,このような喜びを人間はよく感じる筈です。そこでここではその一例として,それまでは乗ることができなかった自転車に乗れるようになるということを例としましょう。
自転車に乗れるというのをスピノザの哲学的に説明すれば,人間の身体と自転車とが組織化されたひとつの個物res singularisとして一体化されるという意味です。というかこれはやや強引な意味を含む説明ですが,このように規定してひどく間違ってはいない筈なので,今はそう規定しておきます。