スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

表彰選手&懐疑の解消

2014-01-31 19:19:56 | 競輪
 2013年の競輪の表彰選手が28日に発表されました。
 最優秀選手賞は愛知の金子貴志選手。寛仁親王牌競輪祭を優勝し,グランプリも制覇。GⅠを2勝してグランプリも優勝した選手がMVPでないとしたらおかしな話で,これは文句なしでしょう。過去に国際賞は受賞していますが,それ以外の部門では初受賞です。豊橋記念青森記念も優勝。
 優秀選手賞には同じ愛知の深谷知広選手。こちらは高松記念を優勝しただけなのですが,深谷なしに金子の活躍はあり得ませんでしたから,納得の受賞です。2010年が優秀新人選手賞,2011年は優秀選手賞と特別賞,2012年が特別敢闘選手賞で,4年連続4度目の受賞。大きな怪我がない限り,この記録も伸びていくでしょう。
                         
 競輪界は昨年の暮れにおかしな問題があり,おそらくその関係からでしょうが,この部門はひとりだけ。ただ,表彰は成績だけに準じるべきで,GⅡ1勝,記念競輪5勝の長塚選手は選出されるべきであったと僕は考えます。
 優秀新人選手賞は岐阜の竹内雄作選手。目立って活躍したという印象は個人的にはないのですが,対象カテゴリーの選手のうちでは賞金がトップで得点が2位ですから,まずは順当といえる選出でしょう。
 オールスターを優勝した東京の後閑信一選手が特別敢闘選手賞。年齢と脚質のことを考えればGⅠ制覇は驚異的で,この部門に相応しい受賞ではないかと思います。この賞を1996年と2005年に獲得していて,8年ぶり3度目の受賞です。
 当ブログとの関連上,ほかの部門は割愛します。

 方法論的懐疑のうち,第三段階の疑問と最終段階の疑問は解消されました。そして同時に,第二段階の疑問も解消されています。
 このことは,第一部定理二五系に注意すれば明白です。それによれば,あらゆる個物res particularisは,少なくとも神の本性natura,essentiaを一定の仕方で表現します。ですからres particularisが原因となって何らかの結果を産出するということは,神の本性の必然性necessitasを一定の仕方で表現するような作用なのです。なぜなら,神が自己原因causa suiであるということと神が万物の原因であるということは同じ意味で,神が自己原因であるということは,神が神自身の本性の必然性によって存在するという意味だからです。ここでは原因と結果の関係を実在的な意味でのみ把握しなければなりませんから,何らかの原因が自然のうちに実在するということだけに注目しますが,その場合にその原因が原因自身とは別の結果を産み出すとき,その作用は必ず神の本性の必然性を一定の仕方で表現します。いい換えれば,自然のうちに実在するどんな原因と結果の関係も,この意味において必然的であるということになります。
 これは逆のベクトルで考えればもっと容易に理解されます。第三段階の疑問が解明されたということは,各々の必然性を一般化することは可能であるという意味です。しかしもしも各々の因果関係のうちに何ら必然性が含まれていないと仮定するならば,それらを一般化することができる筈もないからです。つまり第三段階の疑問の解明のうちに,すでに第二段階の疑問の解明も含まれていると理解しなければなりません。というよりも,第三段階の疑問の解明を十全に把握する知性intellectusは,同時に第二段階の疑問の解明も自動的に把握することになるでしょう。
 素朴な疑問は,レベルでいえば第二段階と同一です。ですから第二段階が解消されたならばそれも解消されるということについては,さすがに詳しく説明するまでもないでしょう。
 では,これでその公理的性格はともかく,第一部公理三の真理性については完全に証明されたのかといえば,僕はまだ不十分なところが残されていると考えます。第一部定理一一がそのために必須であるなら,第一部定理一一がどのように知性に把握され得るかを問題としなければならないからです。
コメント
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