スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

関東オークス&第二部定理四九系まとめ②

2010-06-16 20:48:02 | 地方競馬
 3歳牝馬のダート女王決定戦となる関東オークス
                      
 ギンガセブンも逃げたかった模様ですが,アイシークレットがダッシュの違いでハナに立つと,ギンガセブン以下をぐんぐん離していきました。芝での実績上位のシンメイフジが3番手,アドマイヤオンリーとハーミアが並ぶようにその直後,中団にショウリダバンザイとナムラフェアリで,トーセンウィッチは後方2番手。ペース自体はハイペース。
 3コーナーを過ぎたあたりで逃げたアイシークレットと後ろの差が縮まり始め,直線に入るところでアイシークレット,ギンガセブン,シンメイフジの3頭が雁行状態。そこからシンメイフジが内の2頭を引き離していくと,追ってきたハーミアの追撃も凌ぎきって優勝。ハーミアが2着で,ギンガセブンが3着に粘りました。
 優勝したシンメイフジは昨年9月の新潟2歳ステークス以来となる3勝目で重賞は2勝目。ダートは今日が初めてで,こういうタイプはこのレースでは苦戦するケースが目立っていましたが,今年は例年よりレベルも低かった印象で,能力で相殺したという感じがあります。それでもダートをこなしたのは,今後のレース選択という観点からも収穫だったのではないでしょうか。父はフジキセキ,祖母が1993年のJRA賞最優秀牝馬のシンコウラブリイ
 鞍上は内田博幸騎手で,2006年チャームアスリープ以来となる関東オークス2勝目。管理している安田隆行調教師はこのレース初制覇です。

 次に僕が目指したのは,このような尿意という観念の中には,ある運動の肯定,すなわち人間の身体に対して排尿という運動を肯定する思惟の様態が含まれているということを示すことでした。このためにまず第三部定理一一で,人間の身体が排尿という運動をなす観念は,その人間の精神の完全性を促進ないしは向上させるものであるということを明らかにしました。
 しかしこれだけでは目指した目的には十分ではありません。というのは,これによって証明されていることは,あくまでも一般的な意味においてであり,個々の尿意のうちにそうした肯定が含まれているということではないからです。しかも尿意は知覚,すなわち混乱した観念であると規定したわけですが,上述のことはむしろ十全な観念として人間の精神のうちにあることができると考えられるからです。
 そこでこの不備を埋める作業を始めました。そのために第三部定理六第三部定理九を援用しました。これにより,少なくとも尿意が混乱した観念であったとしても,そのうちには人間の身体に対して排尿という運動を肯定する思惟の様態が含まれるということまでは明らかにできました。しかし,一般と具体という関係においては,やはりまだこれだけでは不十分で,これで成立するのは,尿意一般の中には排尿一般の肯定が含まれるということだけで,個々の尿意のうちに個々の排尿の肯定が含まれるということは,厳密には明らかにされていませんでした。
 そこで今度はそれを明らかにしにいったのですが,これには直接的には適当な定理が僕には見当たりませんでしたので,第三部定理一二の帰結として,これを明らかにするという方法を選択しました。
 この結果,当初の目的を達成することはできました。しかし,ここで新たに問題が発生します。といいますのは,経験が教えるところでは,僕たちは尿意を感じたからといって,すぐに排尿するということを肯定するわけではなく,それをむしろ否定するような思惟の様態を意識するないしは有することがしばしばあるからです。そしてこのことは,むしろ尿意のうちに排尿を肯定する意志作用が含まれているということと,むしろ矛盾すると考えることができるからです。 
コメント
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