スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

表彰選手&可能と不可能

2009-01-16 20:21:33 | 競輪
 昨年の競輪の表彰選手が発表されました。
 MVPは長崎の井上昌己選手。競輪祭優勝で早々に手にした切符でグランプリを制しました。競走得点はそれほど高くありませんが,賞金王でもありますし,堂々の受賞です。ほかに別府記念で優勝。
 優秀選手賞は3人でまず静岡の渡辺晴智選手。日本選手権,高松宮記念杯とGⅠを2勝していて当然の受賞。豊橋記念名古屋記念も制しました。ただ,後半はやや不調であったかもしれません。
 続いて福島の山崎芳仁選手。GⅠのすべてでただひとり決勝進出を果し,寛仁親王牌で優勝。連対率もトップで文句なし。川崎記念,平塚記念も制しています。一昨々年が新人賞,一昨年がMVP,昨年も優秀選手賞で4年連続の受賞になります。
 最後が福島の伏見俊昭選手。オールスターを優勝した以外には記念競輪も勝っていないのですが,これはオリンピックがあったため。競走得点はトップ。少ない競走の中でGⅠを優勝したのは立派です。昨年に続いて,受賞歴は4度目になります。
 新人賞は三重の柴崎淳選手。権利がある選手の中では賞金も得点もトップなので当然。四日市記念で優勝したのも素晴らしいです。
 特別敢闘選手賞に福岡の紫原政文選手。惜しくもグランプリ出走は逃しましたが,立川記念,佐世保記念をはじめ,優勝6回が評価されたようです。
 国際賞は自転車競技関連なので割愛。そのうちオリンピックで銀メダルを獲得した岐阜の永井清史選手は特別功労賞も受賞しました。

 この別の反論,内容は違っていてもその主旨は最初の反論と異なっていないこの反論から理解できることは,このことが,スピノザの哲学におけるひとつの特徴である虚偽と誤謬の相違にだけ関係しているのではなくて,可能と不可能,あるいは偶然と必然ということにも関係しているということです。
 原則的にスピノザは偶然と可能については,それが自然のうちにあるものとしては認めることはありません。すべては第一部公理三の因果論によって決定されるのであって,その意味ではどんなものも必然的であるか,そうでなければ不可能であるかのどちらかです。形相的にあるもの,また神の観念のうちにあるものについてはこれが妥当します。
 ただし,人間の知性というのは第二部定理一一系にあるように有限ですので,すべての事柄についてそれが必然的であるのか不可能であるのかということを知ることができるわけではありません。そこでこの限りにおいては,人間はある事物についてそれを可能であるといったり偶然であるといったりするわけです。
 このとき,僕は想像というのを,表象像の偶然性,すなわち,人間がある事柄についてそれを偶然であるとみなすということに依拠することによって説明したわけです。ところがこれらふたつの反論は,この観点からいうならば,人間はある事柄についてそれを偶然とみなすからそれに関するある想像が生じるというわけでは必ずしもなくて,むしろある事柄についてそれは不可能であるということを知っていてもなおそれに関する想像をする場合があるということを示しています。そしてこのことは,確かに経験的にいっても疑い得ないことでしょう。よってこれにはぜひとも答えておかなければならないと思うわけです。
コメント
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