スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ニューイヤーカップ&虚偽と誤謬

2009-01-14 20:12:18 | 地方競馬
 新年最初の3歳馬による南関東重賞の第52回ニューイヤーカップ
 ヴァルダマーナ,クラフィンライデン,タッチブライト,サザンクロスラリーの4頭が飛び出しての先行争いとなりましたが,浦和の1600メートルはどうしても内枠が有利。内から順に並ぶということになりました。最初の800メートルは49秒4という超ハイペース。
 1番人気のシャレーストーンは後方3番手に控えていましたが向正面で一気に進出。この直前にいたモエレエターナルがこれに対応して内から上がっていき,2頭で前をすべて飲み込んで3コーナーから直線へ。2頭の叩き合いがゴールまで続きましたが,内のモエレエターナルが最後まで抜かせずに優勝。シャレーストーンが2着で,この2頭をさらに後ろから追ってきたチームドラゴンが3着に入線しています。
 優勝したモエレエターナルは北海道デビューで5戦2勝の成績の後,昨年暮れに南関東に転入。転入初戦の全日本2歳優駿で5着に入ったくらいで力は上位。牝馬ながら牡馬と叩き合って凌ぎきったあたり,勝負根性もありそうです。桜花賞は同じ浦和の1600メートルという舞台ですから,無事にいけば有力候補でしょう。2001年のマイルチャンピオンシップを勝ったゼンノエルシドの姪になります。
 鞍上は川崎の今野忠成騎手で昨年10月の平和賞以来の南関東重賞制覇。管理する川崎の池田孝調教師と共に,ニューイヤーカップは初優勝となりました。

 この最初の反論というのは,スピノザの哲学においては,それを厳密に考えた場合には,虚偽なるものと誤謬なるものは異なるということに少し関係しているということもいえるのではないかと思います。すなわち,十全な観念と混乱した観念の関係は,真偽という観点からみるならば,十全な観念が真理であるのに対して混乱した観念は虚偽であるということになります。一方,ここで考察の対象としている表象が混乱した観念であるということは,第二部定理二五をはじめとする一連の定理からすでに明らかになっています。よって表象像というのは,真であるか偽であるかと問われるならば,これは必ず虚偽であるということになります。このことは,知覚であろうと想起であろうとまた想像であろうと変わるところはありません。
 したがって,人間の精神がある事物を想像するということは,あるいは想像ではなく知覚でも想起でも表象であればすべて同じことですが,その事物に関してある虚偽を有するということを意味します。しかしそれは,こうした表象をする人間が,この事物の認識に関して誤っている,誤謬を犯しているということを直ちに意味するものではありません。むしろこの表象が混乱した観念であるということ,つまり虚偽であるということを知っている限りでは,この表象はかつて考察のテーマとした第二部定理一七備考にもある通り,この人間の長所ですらあるでしょう。とくに想像の場合にはこのことがいえるのではないかと思います。
 つまりこの最初の反論は,それが実現する可能性がないという意味において混乱した観念であるということを知っているという前提で何事かを想像するとき,この想像がいかにして可能になるのかということを問うような内容を有しているということになるでしょう。
コメント
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