スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

太閤賞&第二部定理四九証明

2008-03-02 19:00:42 | 競輪
 名古屋記念2日目優秀(動画)の太閤賞。
 長塚選手の前受け。萩原選手が4番手,中川選手が7番手での周回。残り2周のホームで中川選手の上昇に合わせ萩原選手が先に動き,バックで長塚選手を叩いてこのラインが前に。打鐘で中川選手が発進すると萩原選手はとくに抵抗せず,ホームから中川選手の抑え先行になりました。長塚選手が巻き返しましたが中川選手にうまく合わせられバックでは後退。後方からの捲りになった萩原選手も3番手で一杯。直線,少し早めに踏み出した小野選手が1着。長塚選手がいけずに,九州の3番手を友定選手と外併走という苦しい形になった手島選手が,それでも外をよく伸びて2着。手島選手マークの稲村選手が3着となっています。
 予想通りの展開で,小野選手にとっては中川選手を抜けるか抜けないかというレースだったと思いますが,少し早めに踏みましたので中川選手を残すことはできませんでした。ただ今日は,あれ以上待っていれば,逆に関東勢に捕えられる結果になったかもしれませんので仕方がないと思います。

 それではこれが一般的な事柄であるということを前提に,第二部定理四九を証明します。
 意志は観念の肯定ないしは否定ですので,ここでは三角形の観念と,三角形の内角の和が180度であることを肯定するという意志の間に,どのような関係があるのかということをみていきます。
 形相的に三角形があるとき,この三角形の内角の和は必ず180度です。よって第一部公理六により,三角形の真の観念のうちには,このことが含まれていなければなりません。ということは第二部定義四により,三角形の十全な観念の場合にもこれは同様です。したがって,三角形の十全な観念があるということは,三角形の内角の和が180度であることを肯定する意志があるということを含みます。逆にいえば,この意志なくして三角形の十全な観念というのはあることができないでしょう。
 一方,ある図形に関連して,この図形の内角の和が180度であることを肯定する意志があると仮定してみます。形相的に内角の和が180度である図形は三角形だけです。よってもしもこの意志がある真の観念に関係するとしたら,この意志すなわち肯定は,三角形の真の観念だけを肯定できるのであって,ほかの観念を肯定することはできません。このことから,この意志は,もしもこの意志が真理に関係すると考えられる場合には,三角形の真の観念あるいは同じことですが三角形の十全な観念なしにはあることができないということになります。
 つまり,観念と意志との間には,一方がなければ他方もあることはできないという関係があることになります。そしてこれはどんな意志と観念の場合にも妥当ですから,意志とは,観念が観念である限りにおいて含んでいる肯定ないし否定であるということになるのです。
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