スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

新王者誕生&観念と意志

2008-03-03 19:46:11 | NOAH
 NOAHの今年最初の日本武道館大会が昨日あって,タイトルマッチがふたつ行われました。このうち,ニューヨークでKENTA選手を相手に7度目の防衛を果した三沢選手のGHCヘビーには,暮れの再戦で丸藤選手に勝った森嶋選手が挑戦しました。昨年1月の初防衛戦以来の対戦です。
 試合は森嶋選手の力強い動きを三沢選手がエルボーで止めていくという展開。これは三沢選手が自分より大きな相手と戦っていくときのスタイルといえ,攻撃している時間は森嶋選手の方が長くても,三沢選手のペースであったと思います。
 そうしている間にどこかでチャンスを見つけ,そこで一気に畳み込むのが三沢選手の勝ちパターン。この試合も,森嶋選手が場外へのバックドロップを狙ったところを切り返し,逆にエメラルドフロウジョンを決めてチャンス到来。リングに上げて雪崩式エメラルドフロウジョン,ランニングエルボー,ローリングエルボーと決めましたが,森嶋選手が凌いでラリアットで反撃。ここから強引なバックドロップを見舞うとあとは反撃のエルボーも完全に見切り,ラリアット連発からバックドロップを決め,三沢選手を沈め,新王者誕生となっています。
 森嶋猛選手はデビューちょうど10年目。昨年の挑戦に失敗した後,アメリカのROHの王者になり,渡米を繰り返しながら20度もの防衛に成功。シングルのタイトルはこれが2度目。今後の防衛戦次第では,真の意味でNOAHのエースになれる存在であると思います。

 明日は名古屋記念の決勝です。しっかりした並びは友定-小倉の中国四国。あと,吉田には神山-兵藤の関東で,中川には渡辺-遠沢の南関東で,平沼はここを追うようです。難しいですが神山選手から考えたいです。

 第二部定理四九証明されたことにより,『エチカ』における意志と観念との関係がどのようなものであるのかということが明らかになったといえます。すなわち,観念はこの観念の内容を肯定ないしは否定する意志がなければ考えることができないようなあるものですが,意志というのは,それが肯定ないしは否定する内容を有するような観念なくしては考えることができないようなあるものなのです。
 ところでこの関係は,第二部定義二における,事物とその事物の本性との関係に一致しています。なぜなら,事物はその本性なくしてあることも考えることもできないようなあるものですが,事物の本性というのは,その事物がなくてはあることも考えることもできないようなあるものだからです。したがって,実は意志と観念の関係というのは,本性と事物との関係に等しいのです。いい換えれば,観念というのがある事物であるとすれば,意志というのはこの観念の本性にほかなりません。より正確にいうなら,Xの観念があるとき,このXの観念を肯定ないしは否定するような意志作用は,このXの観念の本性なのです。
 このことは具体的に意志作用を考えれば,経験的にも証明できますが,これは別のテーマです。ただひとつ,注意するべきことがあるとしたら,僕たちは一般的には事物を認識する場合に,その事物自身とその事物の本性を同時に意識するというわけではありません。僕たちが観念と意志とを別のものと考えるのは,僕たちがある観念を意識するときに,すなわち観念の観念を有する場合に,観念として意識する場合もあれば,観念の本性,すなわち意志として意識する場合もあるからだと思います。
コメント
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