スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ダイオライト記念&こりん星の場合

2008-03-05 20:05:46 | 地方競馬
 アジュディミツオー,フリオーソと,現在の地方競馬を代表する2頭がともに出走してきたことで注目の一戦となった今日のダイオライト記念。昨日の時点でマズルブラストが取り消し,13頭で争われました。
 逃げることで良積を残している馬が3頭。ということでまずは何が逃げるのかが焦点でしたが,先手を奪ったのはシャドウゲイト。外にアジュディミツオーが続き,内にマコトスパルビエロ,外にフリオーソ。隊列が決まると1周目の正面で,ぐんとペースが落ちました。それでも発走後は争いがあったため,最初の1000メートルは62秒0でした。
 2周目3コーナー手前からアジュディミツオーがシャドウゲイトに並びかけていくと,シャドウゲイトは後退。しかしさらに外からフリオーソとトップサバトンが上がってきて,アジュディミツオーも苦しくなりました。直線に入ると追われたフリオーソが楽に抜け出し,最後は騎手が後ろを振り返る余裕で5馬身差の楽勝。焦点は2着争いになりましたが,後方から直線は一番外を伸びたボンネビルレコードが2着,中ほどから伸びたサカラートが3着でした。
 優勝したフリオーソは昨年のジャパンダートダービー以来の勝利で重賞は3勝目。騎乗した大井の戸崎圭太騎手は,1月の船橋記念など,南関東重賞はいくつか制していますが,重賞はこれが初勝利。管理する船橋の川島正行調教師は2002年のインテリパワー以来のダイオライト記念制覇。端的にここでは力が違いました。初めての長距離は少し不安でしたがまったく問題ありませんでした。これで完全に地方競馬のトップに立ったといっていいと思います。

 混乱した観念の場合にも,その観念を肯定ないしは否定するような意志作用が含まれるということを,具体的に考えてみます。ここではかつて扱ったことがありますので,小倉優子の精神の中に,こりん星の観念があるというのをその例にします。なお,この観念が混乱した観念であるということについてはそれ自体で明らかだと思いますので,ここではそれについては追求しないことにします。
 表象というのは,表象された事物が現実的に存在するとされるような観念のことを意味します。もちろんこれは,こりん星に限らず,すべての表象に同様であり,また,表象というのはすべからく混乱した観念です。したがって,たとえば小倉優子の精神のうちにこりん星の観念があるというとき,この観念のうちには,こりん星という星の実在を肯定するような意志が含まれているといえます。実際にはそれは,これこれこのように実在するということを肯定するような意志なのですが,僕にはそれは分かりませんから,今はその点は省略し,単にこりん星が実在することを肯定する意志としておきます。実際に,こりん星の観念はこうした意志なしにはあることができませんから,これで十分だと思います。
 しかし一方で,こうした星の実在についてそれを肯定するような意志というのは,こりん星の観念がなければ考えられません。そもそもこの意志作用は,こりん星の実在のみを肯定するような意志作用であるといえるからです。よってこの場合には,こりん星の観念とこりん星の実在を肯定する意志作用との間には,一方がなければ他方が考えられないという関係があることになります。そしてこの関係は,あらゆる混乱した観念について妥当なのです。よって混乱した観念の場合にも,その観念には,それが観念である限りにおいて,それを肯定ないし否定する意志作用が含まれているので,第二部定理四九の内容は,十全な観念だけでなく,混乱した観念の場合にも妥当であるということになります。
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