スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ダイオライト記念&第二部定理四〇の意味

2007-03-09 21:29:04 | 地方競馬
 一昨日のダイオライト記念を回顧します。逃げたのはマズルブラストで、これをキングスゾーンやナイキアースワークが追う展開。前半の1000メートルが61秒5。2400メートルという距離を考えると、わりと早いラップだったと思います。レースのポイントになったのは1コーナー過ぎから2周目の向正面にかけてで、前半は後ろ目に位置していたサイレントディールが外を徐々に上がっていき、先頭に立ちました。これに一緒になってついていったのがキクノアローで、やや押しながらクーリンガーも追走。先行していた3頭はここで下がりました。直線に入ると楽についていっていたキクノアローの方がサイレントディールを置き去りにして抜け出し、後続に4馬身の差をつけて圧勝となっています。この馬はここがオープン初挑戦。メンバーにはやや恵まれましたが、ゆうにGⅡレベルの力はつけていたようです。栗東の目野哲也調教師、安藤勝己騎手。2着には押しながら追走したクーリンガーで、完敗ではありますが、この馬らしいしぶとさは見せてくれたと思います。一旦下がってしまったナイキアースワークが盛り返して3着。ここが船橋に移籍しての初戦で、距離もやや長いのではないかと思えますので、健闘といえるでしょう。捲って出たサイレントディールは4着。前走の佐賀記念と似たような競馬をしましたが、この馬もここは距離が長かったようです。
 明日は棋王戦五番勝負第三局。また激しい戦いをみせてくれるでしょうか。
 また、明日から玉野記念が開幕。石川の小嶋敬二選手が中心になりそうです。

 第二部定理四〇は、それ自体で読む限り、ある精神(ここでのテーマとの関連では人間の精神に限定して構いません)のうちに十全な観念があるとき、この十全な観念を原因として生じるどんな観念も十全な観念であるということになります。しかし僕は、この定理に含まれている意味はただこれだけにとどまるとは考えていません。なぜなら、第一部公理三によれば、原因というのはそれが与えられれば必然的に結果を生じるようなあるものですし、また逆に結果というのは、何らかの原因が与えられない限りはあることも考えることもできないあるものだからです。したがってこのことから、精神のうちにある十全な観念が結果として生じる場合には、その原因の観念もまた十全な観念でなければならないこと、そしてこれを逆に考えれば、精神のうちにある混乱した観念がある場合には、この観念を原因としては十全な観念が生じるということはないこと、さらに十全な観念が原因であれば十全な観念だけが結果として生じるのですから、混乱した観念が精神のうちに結果としてある場合には、その原因は混乱した観念であるということが含まれていると思うからです。ですから僕が考える定理四〇の意味は、十全な観念からは十全な観念だけが生じ、十全な観念は十全な観念だけから生じ、混乱した観念からは混乱した観念だけが生じ、混乱した観念は混乱した観念だけから生じるということになります。
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