初心者のための証券のある生活

豊かな生活を目指し、廣本修正のよくわかる “株・いろいろ”

インフレを勉強しなおす(3)

2013-07-29 13:50:23 | 株・いろいろ
 実質利子率というのは、

 名目利子率からインフレ率を引いた値にほぼ等しくなります。

 そのため、インフレ率が高くなったときに名目利子率が低いと、

 実質利子率がマイナスになることがあります。たとえば:

 100万円を年1.5%の利子率で預金した年に、(元利合計は101.5万円になりますが)

 インフレ率が2%であったとしますと、

 実質利子率はマイナス0.5%となり、(お金の価値は99.5万円)

 1年前に100万円で買えた消費財の数量より、今年のほうが減ってしまいます。

 このようなインフレ状況が続くと、

 年金や預金に頼って生活しているシニア世代の生活は、

 確実に苦しくなります。

 そのため、インフレは預金者や年金生活者に不利益をもたらすとして、

 できるだけ回避すべきことであり、

 日銀のような中央銀行は、

 インフレ抑制を第一の行動目標に設定するのが普通です。