ギリシャがどうなったというの？

　昨日はニューヨークはじめヨーロッパの株式市場も全部上げましたね。

　その最大の背景はギリシャの債務減免のニュースでした。

　いま、ギリシャでは３５００億ユーロの債務を抱えており、

　その金利支払いも難しい状況になってきました。そこで、

　８日の夜（日本時間９日の午後）までに、

　ギリシャの国債を持っている民間の投資家※に、次のような提案にのってくれるかどうかを聞きました。

　「いま持っている国債を、額面価値半分以下の新しい国債と交換してくれますか」と。

　それに対して、（８０％とも９５％とも予想されていますが）ＯＫの返事が得られる予想である、との情報が流れました。

　実現すれば、３５００億ユーロの債務のうち１０００億ユーロが帳消しできます。

　そうなれば、

　救済融資の金利引き下げを含めて、

　２０２０年までに債務の額がＧＤＰ比１２０％そこそこまで減り、

　→　ギリシャ政府としては元利金支払い能力を取り戻せる　のですね。

　よかったです。それで世界の株価は上げました。

　※投資家とは、ヨーロッパの大手銀行、ギリシャの政府系年金基金など