初心者のための証券のある生活

豊かな生活を目指し、廣本修正のよくわかる “株・いろいろ”

往年と今の信用倍率の違い

2012-02-03 10:26:46 | 株・いろいろ
 “往年の”と書きましたが、

 わが国の株式市場では、1990年頃までは個人投資家が主力(投資部門別でトップ)でした。

 ところが、2000年頃から最近に至るまで外国人投資家がトップを続けています。

 信用取引は、ほとんどが個人投資家の利用ですし、今でも個人投資家の6割位が信用取引なのです。

 そのため、個人投資家が主力の時代は、信用取引の動向が相場全体に与える影響が大きかったのです。

 という前提をご理解いただいた上で:

 1980年代までは、

 信用倍率が相場を予測するひとつのバロメーターでもありました。

 そのころ、“通常は7倍前後”で推移している相場が、

 10倍以上になってくると、「相場は過熱感があって反落の恐れがある」と、

 また5倍以下になると、「相場はかなり売られており、反発する時間が近い」という経験則がありました。

 ところが、個人投資家のウェイトが低くなってきますと、

 信用取引が相場全体に与える影響も小さくなってきています。

 がしかしです。個別銘柄では影響力は大ですから、今でも

 信用倍率のバロメーターとしての役目は大です。