長期金利と経済指標

　ゼロ金利解消以来５月の上旬に一時２％台をつけた長期金利は、最近は１．６％台そこそこまで下げています。

　その背景は８月に入ってからの経済指標が予想を下回っていることです。

　まず、８月１１日の４～６月のＧＤＰで、予想が実質１．８％増だったのが実際は０．８％増だったこと。

　二つ目が８月２５日の７月の消費者物価指数。調査項目に入替えがあったものの旧基準の０．６％が実際は０．２％の上昇だったこと。

　三つ目が８月３１日の鉱工業生産指数で、予想の前月比０．４％プラスが実際は０．９％のマイナスだったこと。

　などなどでしょう。

　これで長期金利の年内再引上げが遠のいたという観測になったようです。