1ドル=96.33円へ円急落(学校で教えてくれない経済学)
「日銀、日本経済復活(Revival)に向けて大胆に動く」の見出しで4日付けのWSJ紙電子版は、「日銀のニューリーダ―は新たな金融緩和策を発表、マーケットを驚かせた」と書いた。4日付けのCNBC電子版は「日銀、デフレとの戦争に全てをかける」の見出しで「日銀は2年以内に2%インフレ目標を達成する」と黒田日銀総裁は語ったと伝えた。同じく4日付けのWSJ紙電子版別ページでChrisDieterich記者は「日銀の新たな積極策がNY株価上昇を助け、米労働市場での懸念を相殺した。」と記事冒頭に書いた。5日朝5時45分から放送のモーニングサテライトに出演した佐野一彦氏は「日銀総裁は丁寧に説明され、わかり易かった」と言い、同席した東証リサーチ、加藤出氏は「突き抜けた」と表現した。
先のWSJ紙電子版は黒田日銀総裁が政策決定会合の後の記者会見で用意した①物価設定目標「2%」,②達成期間は「2年」、③マネタリ―ベース{資金供給量}は2年で「2倍」、④国債保有額、2年間で「2倍以上」と書いたパネルをそのまま記事冒頭に入れた。日銀の資金供給量は昨年末138兆円だった。それを来年末に2倍にして270兆円にする。日銀は長期国債を89兆円保有している。現在満期までの期間は3年である。それを7年に拡大する。さらに全ての長期国債を購入対象とすると決めた。WSJ紙は前日銀総裁のMasakiShirakawaは常に逃げ道を作っておく(hedge)、用心深く(Caution),慎重に学習する(carefully study)人物として広く知られていたと書いていた。
白川前総裁のようなタイプの人は日本人に多い。黒田新総裁のようなタイプの人はむしろ珍しい。WSJ紙は黒田新総裁は「財政ファイナンス{財政赤字穴埋め}の意図は全くない。」と語ったと先の記事を結んでいた。「副作用の心配はない」と黒田総裁は語ったと書いた。副作用は今のところ出ていない。リスクは常に付きものであるが、やってみようではないかと、黒田新総裁は呼びかけたのだろう。日銀政策委員で一人がインフレ2%目標期間で反対したのみで他は全員が賛成したと書いていた。外国人の多くは日本語の新聞はまず読めない。従って、英語で書かれたWSJ紙に限らず外国語で書かれた文章を読んではじめて外国人は物事を理解する。そのあたりを熟知した上で特に外国人に分かり易いスタイルで、黒田新総裁は、今回 臨んだと思われる。
4日のNY市場は、米新規失業保険申請件数が予想を上回ったことやキプロス問題など欧州経済不透明も米国経済の先行き期待感をベースに、NYダウは前日比55ドル高,14,606ドルで取引を終えた。5日朝放送のワ―ルドWaveMorning「経済情報」に出演した大和証券キャピタルマ―ケッツアメリカ、シュナイダ―恵子氏は「米時間明日5日 発表の3月雇用統計も20万増程度であればマ―ケットは歓迎するだろう。」と話していた。NY原油(WTI)は続落バレル93.26ドル、NY金も小幅下げ1,551.80ドルだった。日銀政策決定会合を受けて、日本国債の10年物利回りは0.462%へ急落、NY外国為替市場は、1ドル=96.33円、1ユーロ=124.60円と日銀発表を受けて円売りが一段と進んだ。(了)
「日銀、日本経済復活(Revival)に向けて大胆に動く」の見出しで4日付けのWSJ紙電子版は、「日銀のニューリーダ―は新たな金融緩和策を発表、マーケットを驚かせた」と書いた。4日付けのCNBC電子版は「日銀、デフレとの戦争に全てをかける」の見出しで「日銀は2年以内に2%インフレ目標を達成する」と黒田日銀総裁は語ったと伝えた。同じく4日付けのWSJ紙電子版別ページでChrisDieterich記者は「日銀の新たな積極策がNY株価上昇を助け、米労働市場での懸念を相殺した。」と記事冒頭に書いた。5日朝5時45分から放送のモーニングサテライトに出演した佐野一彦氏は「日銀総裁は丁寧に説明され、わかり易かった」と言い、同席した東証リサーチ、加藤出氏は「突き抜けた」と表現した。
先のWSJ紙電子版は黒田日銀総裁が政策決定会合の後の記者会見で用意した①物価設定目標「2%」,②達成期間は「2年」、③マネタリ―ベース{資金供給量}は2年で「2倍」、④国債保有額、2年間で「2倍以上」と書いたパネルをそのまま記事冒頭に入れた。日銀の資金供給量は昨年末138兆円だった。それを来年末に2倍にして270兆円にする。日銀は長期国債を89兆円保有している。現在満期までの期間は3年である。それを7年に拡大する。さらに全ての長期国債を購入対象とすると決めた。WSJ紙は前日銀総裁のMasakiShirakawaは常に逃げ道を作っておく(hedge)、用心深く(Caution),慎重に学習する(carefully study)人物として広く知られていたと書いていた。
白川前総裁のようなタイプの人は日本人に多い。黒田新総裁のようなタイプの人はむしろ珍しい。WSJ紙は黒田新総裁は「財政ファイナンス{財政赤字穴埋め}の意図は全くない。」と語ったと先の記事を結んでいた。「副作用の心配はない」と黒田総裁は語ったと書いた。副作用は今のところ出ていない。リスクは常に付きものであるが、やってみようではないかと、黒田新総裁は呼びかけたのだろう。日銀政策委員で一人がインフレ2%目標期間で反対したのみで他は全員が賛成したと書いていた。外国人の多くは日本語の新聞はまず読めない。従って、英語で書かれたWSJ紙に限らず外国語で書かれた文章を読んではじめて外国人は物事を理解する。そのあたりを熟知した上で特に外国人に分かり易いスタイルで、黒田新総裁は、今回 臨んだと思われる。
4日のNY市場は、米新規失業保険申請件数が予想を上回ったことやキプロス問題など欧州経済不透明も米国経済の先行き期待感をベースに、NYダウは前日比55ドル高,14,606ドルで取引を終えた。5日朝放送のワ―ルドWaveMorning「経済情報」に出演した大和証券キャピタルマ―ケッツアメリカ、シュナイダ―恵子氏は「米時間明日5日 発表の3月雇用統計も20万増程度であればマ―ケットは歓迎するだろう。」と話していた。NY原油(WTI)は続落バレル93.26ドル、NY金も小幅下げ1,551.80ドルだった。日銀政策決定会合を受けて、日本国債の10年物利回りは0.462%へ急落、NY外国為替市場は、1ドル=96.33円、1ユーロ=124.60円と日銀発表を受けて円売りが一段と進んだ。(了)