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国金融緩和、主要国中央銀行協調ドル供給うけてNYダウ490ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2011-12-01 10:18:09 | 経済学
12月1日付けのCNBC Asia Morning Brief電子版は、30日、NYダウが前日比490ドル4.24%高、12,045ドルをつけた。1日のアジア株は急騰してスタートするだろう。米、欧、日本など主要中央銀行が協調して、ドル資金を安く供給することを決定、これによって資金ショートを来たしている欧州金融機関が一息つけることをマーケットが好感した結果であると書いていた。

1日朝放送の「ワールドWaveMorning」が紹介した米ブルームバーグは、「今回の協調ドル供給は、通貨ユーロを支援する強い意思を示すことだった。ただ大手の欧州金融機関を支えるに十分かどうかが問題だ。アメリカの格付け会社は格下げを既に発表している。先行きは厳しい。」などとコメントしていた。ECB(欧州中央銀行)は米FRBから0.5%安くドルを借りられる。アメリカから安く借りたお金でECBは欧州の金融機関に安くお金を貸すことが出来る。資金繰りが楽になる分、ユーロ売り圧力が減る。その結果、ユーロ相場が安定する。30日、NY外国為替市場で、ユーロは、1ユーロ=1.34ドル台、1ユーロ=104円後半まで買い戻された。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した米国みずほ証券、大宮弘幸氏は「主要国中央銀行によるドル資金協調供給に加えて米民間調査機関調べの11月のADP雇用統計が予想を大きく上回る20万6,000人増加した、今週金曜日発表予定の米労働省雇用統計に期待が高まったことも、NYダウが2週間ぶりの高値まで回復した背景である」などと解説していた。テレビ東京系番組「モーニングサテライト」に出演した、大和証券、キャピタルマ―ケッツアメリカ、シュナイダ―恵子氏は、NYダウ急反発は第1に中国が3年振りに金融緩和に踏み切った、第2に中央銀行による協調支援、第3に一般部門の米雇用増加であると解説していた。

30日付けのWSJ紙電子版は日本時間30日夜10時の時点で中国中央銀行が預金準備率引き下げを決めたと速報で流していた。1日付けの日経朝刊でも中国の預金準備率引き下げを詳しく解説していた。同紙は市場関係者の見方として来年1月に再利下げもありうると紹介していた。早期の中国による金融緩和はないとの中国関係者の発言を受けて、30日の上海株価指数は3.3%急落した。その意味では昨夜の金融緩和発表はサプライズだったことになる。中国人は他国に指図されて動くことを極端に嫌う。先んじて金融緩和に動いたのかもしれない。

30日のNY原油【WTI】相場は、バレル57セント小幅高、100.36ドルと再び100ドルを突破した。NY金先物相場は、トロイオンス32.10ドル高、1,745.50ドルで取引を終了した。1日付けのCNBC Asia Morning Briefは、米原油在庫が予想以上の増加とリビア原油が内戦前の半分まで急回復していることが原油上昇を抑えたと書いていた。

その他のニュースでは、英BBCが英国で公務員の年金削減に反対してロンドンで25,000人、バーミンガムで3万人など英国の多くの都市で大規模なストライキが始まった。18,300の学校が休校になった。教員生活30年で初めてストに参加したひとは「恵まれているかもしれないが、年金支給額が減らされ、支給開始年齢が67歳まで先延ばしされて危機感を持った」と話していた。病院、空港などでもストが行われた。カメロン首相は財政赤字削減は断固実施すると議会で演説する様子と併せ紹介していた。

一時的に欧州金融危機が収まっても南ヨーロッパや最近は東ヨーロッパにまで飛び火した国債利回り急騰に見られるソブリンリスクの根本的解決のメドは全く立っていない。(了)

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