
変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)とは?
変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減ることで痛みや動きの制限が生じる疾患です。
特に中高年に多く見られ、進行すると膝の変形が顕著になり、歩行や日常生活に支障をきたすことがあります。
原因
一般的に考えられている主な原因は以下のようなものです。
- 加齢:年齢とともに軟骨がすり減る
- 過度の負担:肥満、重労働、スポーツなどによる負荷
- 関節の使い方の偏り:O脚やX脚の影響
- 外傷:膝のケガ(靭帯損傷、半月板損傷など)がきっかけで発症
- 遺伝的要因:家族歴が関係する場合も
症状
- 膝の痛み(特に動き始めや長時間の歩行後に痛む)
- こわばり(朝起きたときや長時間座った後に感じやすい)
- 腫れ(炎症が起きると関節液がたまり腫れる)
- 動きの制限(正座ができない、膝が完全に伸びないなど)
- 変形(進行するとO脚が強くなることが多い)
治療法
① 保存療法(手術なし)
- 運動療法:太ももの筋力を鍛え、関節の負担を減らす
- 体重管理:減量による負担軽減
- 薬物療法:消炎鎮痛剤(NSAIDs)、ヒアルロン酸注射など
- 装具療法:サポーターやインソールで関節の負担を調整
- 物理療法:温熱療法、電気治療、超音波療法など
② 手術療法(重症例)
- 高位脛骨骨切り術(HTO):O脚を改善するために骨を切って矯正
- 人工膝関節置換術(TKA/UKA):重度の場合に人工関節に置き換える手術
東洋医学・鍼灸の視点
変形性膝関節症の改善には、膝周辺の血流促進や筋肉のバランス調整が重要です。
鍼灸では以下のようなアプローチが考えられます:
鍼灸では以下のようなアプローチが考えられます:
- 経絡治療:膝の痛みに関連する経絡などを調整
- 全身調整:腰や足首の状態も関係するため、膝だけでなく全身のバランスを整える
- お灸:膝周りの血流を良くするために三陰交や足三里などのツボを使う
- 筋膜リリース的アプローチ:大腿四頭筋やハムストリングスの緊張を緩和することで膝の負担を軽減
また、「七星理論」 との関連で考えると、膝関節は「金=肺・大腸」と関係があるため、呼吸器や消化器の状態を整えることで症状の改善が期待できるかもしれません。
この方は、病院で「背骨が悪い」と言われ、不信感を持ったので当院に来られた、とのことでした。
治療は、七星経絡治療、背部への巨鍼などをしたのですが、昨日来られた時には、
「膝は痛くない。何ともない!」と話していました。
ただ、病院で言われたように腰椎に歪みがあったので、それも矯正しておきました。
ですから、腰椎を上手く矯正しておけば完治するはずです。
※腰椎異変の原因が大腸の問題とか、その他の問題があると治療は3~5回ぐらい考えないといけないと考えています。