米利上げリスクが重し、20日、ＮYダウ、前半は500ドル上げ、後半は300ドル安の乱高下、一方、バイデン米大大統領発言がウクライナ状勢混迷を助長と米ABC(学校で教えてくれない経済学）

「バイデン米大統領の「小規模なロシアのウクライナ侵攻」という言葉を巡りジュネーブで週末予定のロシアのラブロフ外相とブリンケン米国務長官との会談を前にして欧州同盟国の中で困惑が広がっている」と21日朝放送のＮHK/ＢS[ワールドニュース]で米ＡBCが伝えた。21日朝放送のドイツZDFは「米英仏独4国外相がベルリンでロシアのウクライナ侵攻で協議した。ロシアがウクライナに侵攻すれば金融制裁含め大きな代償を受けるとする米国の立場に変更はない。一方、ドイツはロシアからの天然ガス供給にエネルギーのほぼすべてを依存している。ドイツは戦争への発展は何としても阻止しなければならない。独露外相会談は平行線をたどったまま終わっている。」と伝えた。

21日朝放送の英BBCは「イングランドは来週からマスク着用、リモート義務など規制を週明け解除する。ワクチンは豊富にある。ワクチン接種を積極的に進める。規制緩和措置はネガティブよりポジティブな効果を優先したとジャウド健康保健相は語った。ウエールズ、スコットランド、北アイルランドでは当面現行規制を維持する。学校関係者は「突然の規制解除に教育現場は対応できない。マスク義務化は最低限度必要だと」と語った。」と伝えた。ドイツZDFは「①ドイツの新規コロナ感染者数は20日、13万3，536人、人口10万当たり638.8人へ過去最多まで増加した。隣国オーストリアではコロナ感染拡大が止まらない。2月一杯、ワクチン接種義務を継続する。違反者に600ユーロから最高3万6,000ユーロの罰金を課することを与野党一致でオーストリア議会が決めた。②ドイツはイスラエルに30億ユーロで潜水艦輸出契約した。イスラエルには６隻のドイツ製の潜水艦を保有している。」と伝えた。一方、21日朝放送の上海衛視は「中国の新生児の数の減少が続いている。20~34歳の女性の人口が2020年1年で473万人減少したことと関連している。」と伝えた。

20日、NY市場はダウは一時、35,490ドルまで500ドル近く値上がりしたが取引終了にかけて急落、34,715ドル、前日比313ドル、0.89%安で取引を終えた。個別銘柄ではホームセンターのホームデポが349.58ドル、2.81%安、1銘柄でダウを66ポイント押し下げた。12月の米中古住宅販売高が年率668万件へ減少した。米住宅ローン金利指標の30年米債券利回り上昇が背景にある。ナスダックではグーグルが2，670.13ドル、1.58%安、アマゾンが3，033.35ドル、2.96%安と主力の値嵩株の下げがナスダック安をリードした。

恐怖指数VIXは25.59と7.30%上昇、米10年債利回りは1.811％と小幅下落した。NY外為市場では1ドル＝114.11円、1ユーロ＝129.06円、Ⅰ英ポンド＝155.18円で取引された。NY原油はWTIがバレル84.53ドル、小幅安、北海ブレント、87.39ドル、小幅高とまちまち。NY金はオンス1，839.70ドルと小幅安、ビットコインは4万1，469ドルと小幅に下げたと20日ロイター電が伝えた。日本全体に緊張感が見られない。役人が平気でデータを改ざんしても国民から怒りの声が出ない。ひねもすのたりのたりかな状態が続いている。（了）