森田りえ子パリ展夕食会風景
江嵜企画代表・Ken
日本画家、森田りえ子さんのパリ個展(7月18日まで開催)のレセプションが、5月18日,凱旋門近くの三越エトワールで開かれ、500名が訪れた。2、3,4階に分かれて展示された、金閣寺杉戸絵、新作屏風絵、人物画含め40数点の作品を堪能した。
500名の中には、日本からかけつけた、相国寺管長、有馬頼底氏はじめ京都仏教会関係者、画家、美術関係者に、筆者を含めてだが、森田りえ子ファンが多数含まれていた。現地パリからは、フランスの著名画家、ブラジリエ氏含め、パリ在住の美術愛好家が多数参加した。
19日は、森田りえ子さん主催の夕食会が、レストラン「ルドワイヨン」で開かれ、招待客100名が、2時間かけて本格的なフランス料理を堪能した。食事前には、京都祇園から招いた3人の芸妓さんの踊りと唄が三味線の伴奏のもと、花を添えた。食事前の会場の様子をスケッチした。
森田りえ子さんは、「5年前には考えてもいませんでした。今、わたしは、ここにいます。奇跡です。」と口火を切った。「金閣寺方丈の絵のお話しを有馬管長からいただいた。」のが始まり。「おれ、パリに行ったるわ」と有馬さんの言葉をいただきパリ個展が実現しました。」
「連休の間、新型インフルエンザがフェーズ6になれば取りやめ」という話が流れ、毎日,胃が痛む日が続きました。それがフエーズ5で止まった。運が強いとつくづく思います。昨日,今日とパリまで、100名が駆けつけてくださった。わたし一人だけでは、ここに立っていませんでした。奇跡のような出来事です。」と、奇跡ということばをくりかえされた。
天候も森田りえ子さんに味方した。「パリの天気は、一日中、小雨が降る、うすら寒い日が、ここ数日、17日まで続いていました。それが18日の朝から太陽が出た。19日も晴れです。」
ここでも森田りえ子さんは、自分は運が強いと言いたかったに違いないと想像した。
「人生の半分が過ぎました。あと50年絵かきとして描き続けていきたいと思います。」と言いきった。そして最後に、「ここルドワイヨン(LEDOYEN)は、ナポレオンがジョゼフィ―ヌとデ―トしたところと聞いています。わたしもはじめてここでいただきます。料理が次々でて来るとおもいますが、すこしずつ召し上がってください。」といたわりの言葉を
かけたあと、「ありがとうございました。」と挨拶を終えられた。
拍手がやまなかった。
森田りえ子さんは、終始笑みを絶やさず話された。
森田スマイルに加えて、何を身につけて姿を見せるかも彼女のセールスポイントのひとつである。レセプションはピンクが基調の着物。夕食会は、白ベースにかすかにピンクのかかった着物に黒をベースに真紅の花柄の帯が映えていたと会場のそこここでご婦人たちの声が聞こえた。(了)