この「診断即治療」は、 FC2ブログ にも転載しています。
8才の少女への鍼
当院の患者さんから、お孫さんのことで相談を受けました。
話によると、
「体が硬くて動きがぎこちない」と言うのです。
何が原因なのかを診なければならないので、来院してもらうことにしました。
それでお母さんに連れられてやって来ました。
少しだけ動きを調べてみたら確かに体が硬い。
診察をする前から原因はわかっていたのですが、一応鍼灸診察をしました。
脈診や脊椎診をしてわかったことは、若干肝虚があり、右背部で経筋腱収縮牽引が起っていることでした。
これは何を意味するかと言うと、肝臓に異変が起り、肝臓に近い筋肉や腱が引き攣るように収縮して、右背部に牽引現象を起こしているということなのです。
このような場合は、肝を整えることが優先になります。
しかし、鍼灸で肝を整えても、それはその場だけになってしまうので、養生法としての食事が大きなポイントになってきます。
ですから、私はお母さんに、
「この子はお米をあまり食べてないようなので、お米を食べさせないといけないですね」と言うと、
「そう、そうなんです。この子はお米を残すんです。おかずだけ食べるんです」と言う。
それで、お米を多く食べさすために、チャーハンとかカレーライスとか、丼物のようなメニューで、お米を食べてもらうようにお願いしました。
(これがこの子の最大の治療のポイントになります)
しかし、せっかく来て頂いたので、体を少しでもしなやかにしてあげないといけない。
そこで、「筋肉や腱の捻れや捩れを整えて、少しだけ関節を動かしておきますね」と言うと、お母さんが、
「鍼をしても大丈夫です。この子は注射が好きなんです」と言う。
「注射が好きなんです」にはビックリしたのですが、とりあえずその場で体を軟らかくするには鍼灸が早いので、本人に、
「ちょっと鍼をしてみる?」と聞いたら、にこにこしながら、指を3本立て、
「3本」と言います。
「この子はほんとに注射が好きなんだ!」と思い、プッと笑ってしまいましたが、傍からお母さんが、
「この子はほんとに大丈夫です。鍼をしてください」なんて言うので、
「OK、では鍼を1本してみて、大丈夫そうだったら数を増やしますね」と言い、テストで鍼をしたら、ぜ~んぜん問題がないように思われました。
なので、写真のように1番鍼で鍼をしてのですが、痛いとも言わないし、顔をしかめることもなく、ずっとニコニコしているのです。\(◎o◎)/!
鍼をすると体が柔らかくなり、楽になるからです。
ここまで読んで気付いた方もいるかも知れませんが、この子は「複合炭水化物」を摂るのが少ない。
ということは、「炭水化物を摂らないダイエット」は、この子と同じような症状が起こるということです。
つまり、体が硬くなって「しなやかな動き」が出来なくなるのです。
その結果、筋肉や腱に障害が起こりやすくなり、ちょっとしたことでケガをします。
所謂、お米を始めとした穀物(複合炭水化物)を摂らないと、体(血管)が硬くなりやすいのです。
「ノーカーボンダイエット」(炭水化物を摂らない痩身法)というのがあります。
炭水化物を摂らないと、確かに痩せてきます。
しかし、そのダイエットを止めたとたんに元に戻ります。
即ち、根本的には解決されてないと考える方がいいわけです。
8才の少女への鍼
当院の患者さんから、お孫さんのことで相談を受けました。
話によると、
「体が硬くて動きがぎこちない」と言うのです。
何が原因なのかを診なければならないので、来院してもらうことにしました。
それでお母さんに連れられてやって来ました。
少しだけ動きを調べてみたら確かに体が硬い。
診察をする前から原因はわかっていたのですが、一応鍼灸診察をしました。
脈診や脊椎診をしてわかったことは、若干肝虚があり、右背部で経筋腱収縮牽引が起っていることでした。
これは何を意味するかと言うと、肝臓に異変が起り、肝臓に近い筋肉や腱が引き攣るように収縮して、右背部に牽引現象を起こしているということなのです。
このような場合は、肝を整えることが優先になります。
しかし、鍼灸で肝を整えても、それはその場だけになってしまうので、養生法としての食事が大きなポイントになってきます。
ですから、私はお母さんに、
「この子はお米をあまり食べてないようなので、お米を食べさせないといけないですね」と言うと、
「そう、そうなんです。この子はお米を残すんです。おかずだけ食べるんです」と言う。
それで、お米を多く食べさすために、チャーハンとかカレーライスとか、丼物のようなメニューで、お米を食べてもらうようにお願いしました。
(これがこの子の最大の治療のポイントになります)
しかし、せっかく来て頂いたので、体を少しでもしなやかにしてあげないといけない。
そこで、「筋肉や腱の捻れや捩れを整えて、少しだけ関節を動かしておきますね」と言うと、お母さんが、
「鍼をしても大丈夫です。この子は注射が好きなんです」と言う。
「注射が好きなんです」にはビックリしたのですが、とりあえずその場で体を軟らかくするには鍼灸が早いので、本人に、
「ちょっと鍼をしてみる?」と聞いたら、にこにこしながら、指を3本立て、
「3本」と言います。
「この子はほんとに注射が好きなんだ!」と思い、プッと笑ってしまいましたが、傍からお母さんが、
「この子はほんとに大丈夫です。鍼をしてください」なんて言うので、
「OK、では鍼を1本してみて、大丈夫そうだったら数を増やしますね」と言い、テストで鍼をしたら、ぜ~んぜん問題がないように思われました。
なので、写真のように1番鍼で鍼をしてのですが、痛いとも言わないし、顔をしかめることもなく、ずっとニコニコしているのです。\(◎o◎)/!
鍼をすると体が柔らかくなり、楽になるからです。
ここまで読んで気付いた方もいるかも知れませんが、この子は「複合炭水化物」を摂るのが少ない。
ということは、「炭水化物を摂らないダイエット」は、この子と同じような症状が起こるということです。
つまり、体が硬くなって「しなやかな動き」が出来なくなるのです。
その結果、筋肉や腱に障害が起こりやすくなり、ちょっとしたことでケガをします。
所謂、お米を始めとした穀物(複合炭水化物)を摂らないと、体(血管)が硬くなりやすいのです。
「ノーカーボンダイエット」(炭水化物を摂らない痩身法)というのがあります。
炭水化物を摂らないと、確かに痩せてきます。
しかし、そのダイエットを止めたとたんに元に戻ります。
即ち、根本的には解決されてないと考える方がいいわけです。