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シャッター商店街の惨状は「社会部」記者の仕事、「経済部」は手を出せない!?

2010-08-28 12:59:11 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



バ―ナンキ米FRB議長は、27日、米カンザスシティー連銀主催のワイオミング州ジャクソンホールでのシンポジウムで演説し、「2011年には景気は持ち直す。景気拡大が引き続き鈍化する場合は、必要な行動をとる」と語ったと28日付けのWSJ紙は紹介した。

28日のNYダウは、バ―ナンキ発言を好感し、前日比164ドル高、10,150ドルで取引を終了した。原油相場(WTI)もバレルあたり前日比1.81ドル反発75.17ドルで取引された。シカゴ日経も前日比240円高、9,080 円で取引された。売られ過ぎの買い戻しだろう。

NY外国為替市場では、1ドル=85.20円前後、1ユーロ=108.80円前後で円高がやや一服した。ただ、株価ほどにはドルの戻りは鈍い。米FRBによる追加の金融緩和期待から金利の先安を警戒している。お金は臆病な生き物であるから、当然の反応かもしれない。

28日のWSJ紙は、ハーバード大学、マーティン・フェルドスタイン教授は、バ―ナンキ演説を聞いた後、「アメリカの金利は既に十分低い。バ―ナンキ発言で、アメリカの個人消費および投資を引き起こす(generate)ことはない。」と語り、「彼は苦しい立場にある。アメリカがリセッションに戻る可能性は33%ある」と指摘したと紹介していた。

「おはよう世界」(NHK・BS)が伝えるブルームバーグは、「4~6月期の米GDPは当初の2.4%増を1.6%増へ下方修正した。1~3月期は3.7% 増で確実に米経済は悪化している。しかし、バ―ナンキ発言を好感して取引終了1時間前からNY株式市場は上げに転じた」と解説していた。

「おはよう世界」(経済情報)で、三菱UFJ,勝藤史郎氏は、「9月1日発表のISM景気指標、米新車販売、7月雇用統計を見極めたいとする空気が強い。当面米株式市場は神経質な展開が予想される。NY外国為替市場についても、1ドル=85円を挟んだ小動きに終始するだろうと慎重な見方を披露しておられた。

WSJ紙(27日)は、「米国は多額の公的債務と財政赤字、同時に経済の低成長とインフレ率の低下に直面している」、「バ―ナンキ氏が2002年にFRB理事の時に指摘したように「最終的には紙幣増刷に踏み切らざるを得ない」、「市場参加者は一度立ち止まってよく考えてみるべきだ」とRichardJarley氏のコラム(heard on the street)を掲載していた。

昨晩「朝日ニュ-スター」の番組を見ていたら日本の新聞記者は「シャッター商店街」の惨状に関する記事は「社会部」の記者が担当する。「経済部」の記者は分かっていても記事に出来ないと番組に出演したさるジャ―ナリストが話していた。門外漢にはにわかに信じ難い話であるがこれが日本のマスコミの実態の一端を物語っているのかもしれない。(了)

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