ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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世界的な猛暑、干ばつに心の準備だけはしておこう(学校で教えてくれない経済学)

2010-08-05 09:43:55 | 経済学
「こんな夏は今までなかった。一度も。」とモスクワ近郊のマス養殖場で働くイワン・トゥルキンさんが、「今夏の猛暑の影響で、養殖場のマスが大量死。ロシアでは記録的な猛暑が続いている。」と語ったと近着のニューズウイーク(NW)誌日本版の中で紹介していた。

今朝のNHKBS「おはよう世界」はロシアRTRの「40℃近い猛暑の中、小麦運搬トラックの90キロの行列ができた、運転席の温度は65℃、駐車場の中はサウナ状態、ロシアでは車の渋滞はお馴染だが今年は違う、港湾施設が1ケ月以上止まったまま」と紹介した。

メドベージエフ、ロシア大統領がRTRテレビに登場、「ロシア近郊の森林火災は、犯罪ともみえる怠慢だ。責任者を処分した。」と語った。原子力センターの4キロ地点まで火が迫り、4日未明に重要機材を外部へ運び出したと伝えた。森林火災は完全に収まっていない。

メドベージエフ大統領は、「この夏の気候が異常であることを教訓にすべきだ、ロシア中部では地球規模の変動が起こっている、私たちが変わるべきだ。」と語気を荒げて演説する様子をロシアRTRは、森林火災問題にいつも以上に時間をとって流していた。

8月4日付けのWSJ紙電子版は、「Heat Wave and Drought Shrivel Harvest Across Europe(熱波と干ばつ、欧州全土に作物被害をもたらす)」と題して、英文A4で2枚を割いて、被害がロシア小麦に留まらず、フランスの小麦、イタリアのトマトなど各国に広がっている。野菜の高騰や家畜の餌不足をもたらしているなどと詳しく紹介していた。

同記事によると、ロシア農相、2010年の穀物収量見通しを当初の9,000万トンを7,500万へ下方修正した。ロシアの気温は40℃を超え、ロシア近郊の森林火災で既に40名が死亡したと書いていた。

西ヨーロッパのドライ・サマ―により、穀物、果物、野菜の収穫が減った。ドイツ政府は7
月の食料品物価は12~15%上昇したと報じた。「南西ロシア、ウクライナ、べラル-シに被
害が目立つ。欧州全体で雨量が30年来最低である。」と英WalkerInstituteのBenLloydHughes氏は話した。ドイツ気象台は今年の降水量は平年の42%と発表した。

イタリアではトマトの収穫が10~15%減った。オランダではチューリップの球根の不作、ドイツでビール原料の大麦が20%減収、トウモロコシは10%減収となった。動物の餌不足が深刻化している。小麦の不作は深刻で、世界の小麦相場に既に大きな影響を与えている。

今朝の話は、関係者の間では目新しいニュースではないだろう。ところが「殿、ご内密に」の日本人の体質は都合の悪い話はマスコミに流さない。割を食うのは常に庶民である。(了)

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