しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

パラノーマル・アクティビティ 呪いの印

2014年04月13日 23時55分13秒 | 作品名(は行)
第343回「乗りかかった舟は泥船なのだろうか?」
ハロウィンシーズンの風物詩のはずだった「パラノーマル・アクティビティ」シリーズ。家庭用ビデオに偶然収められた怪奇現象というPOV方式のホラー映画である。それの最新作がハロウィンシーズンをはるか外れて、今頃になって続編が公開された。しかも純粋な続編ではなく、スピンオフに近い作品「パラノーマル・アクティビティ 呪いの印」である。なぜ今頃なのか?なぜスピンオフなのか?疑問はいくつもありますが、とりあえず乗りかかった舟なので、行ってきました。

2012年6月アメリカ・カルフォルニア州オックスフォードに住むジェシーは高校を卒業したばかりの18歳。ごく平凡な生活を送る彼は卒業のお祝いに買ってもらったビデオカメラで色々なものを撮影し始めた。ある日、彼の住むアパートの1階で魔女だと噂のある女性が殺される事件が起こる。事件に興味を持った彼は怖いもの見たさで事件現場へと足を踏み入れる。するとそこには儀式に使わるものや、怪しいビデオテープを見つける。すると翌日から彼の身体に異変が起き始める。腕に何かに噛まれたような跡が浮かび上がり、目頭からは髪の毛が湧き上がり、暴漢に襲われた際には彼らを投げ飛ばす力が出るなど、彼の身体は徐々に彼のものでは無くなりつつあった。そしてカメラは恐ろしい映像を収めていく。

このシリーズの面白さでもある「偶然にカメラに収められてしまった恐怖映像」というコンセプトは前作あたりから破綻を始めています。もはやこのシリーズを最初から観ていて、なおかつこのシリーズが好きな人しか面白いとは思えないかもしれません。特に今作は彼らが頑なに取り続けるビデオ映像が、逆に不自然さを増幅してしまっています。どれほど恐ろしいことが起こっても、どれだけ混乱状態に陥ろうとも、キッチリと撮り続けるビデオカメラ。もちろんカメラが回り続けなければ、映画にならないのですが、その不自然さはもはやカメラマンの頭にビデオカメラが付けられているかのような不自然さなのです。

さらに事件の中心にある彼女達の事件についてはほとんど触れられることなく映画は終了してしまいます。さらに製作側はある悪手を脚本に盛り込みました。(個人的な意見ですが)それは時空を捻じ曲げること。詳しく言うとネタバレになるので、これで察してください。このことが今後作られるであろう続編にさらなる破綻を招かないことを祈るばかりです。

点数は★★★☆☆です。前作のブログでも言っていますが、もはや最初からこのシリーズのファンしか、この展開を許容することは出来ないかも知れませんね。私自身もファンではあるのですが、乗りかかった舟を降りるのはいつになるのだろうか?なんて考えながらの鑑賞でした。ネタが無いのなら無理やり作らなくてもいいのでは?

パラノーマル・アクティビティ/呪いの印 ブルーレイ+DVDセット(2枚組) [Blu-ray]
モリー・イフラム,リチャード・カブラル,アンドリュー・ジェイコブス
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン


【ランキングに参加しています。クリックにご協力を】

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« THE NEXT GENERATION パト... | トップ | キャプテン・アメリカ/ウィ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

作品名(は行)」カテゴリの最新記事