第276回「アチラを立てれば、コチラが立たず?」
これだけ待ち望んだ作品の点数が★★★★★以外であるはずもなく、決して期待を裏切らなかった今夜の作品「アベンジャーズ」は歴史に残る凄い映画に違いない。ではそんな作品の一体どこが凄かったのか、うまく伝えられるだろうか?
長官ニック・フューリー率いる国際平和維持組織「シールド」の基地では、ある研究が行われていた。それは、キャプテン・アメリカと共に北極海で眠っていた強大な力をもった「コズミック・キューブ」を極秘で調査するプロジェクトだ。
ある日、突如として制御不能に陥ったキューブは、遠く離れた別世界につながる禁断のワームホールへの扉を開いてしまう。そこから現れたのは、神々の国アスガルドを追放され、地球の支配を目論む邪悪な神ロキだった。彼はキューブを渡すことを条件にチタウリと呼ばれる凶悪な軍勢の力を得て、地球を支配しようと画策していた。アスガルドの尊大な王子ソーの弟であるロキは、セルヴィグ博士やシールド最強のエージェント「ホーク・アイ」ことクリント・バートンをコズミック・スピアによって操り、キューブの強奪に成功する。
キューブと仲間を奪われ、地球滅亡の危機に陥ったフューリー長官はある計画を実行に移すことを決める。それは「アベンジャーズ計画」と呼ばれる実現不可能と言われた計画だった。
この映画を実現するために「アイアンマン」「マイティ・ソー」「キャプテン・アメリカ」「インクレディブル・ハルク」というキャラクターを主人公にした作品を映画化したと言ってもいいくらい、長い年月をかけて辿り着いたこの「アベンジャーズ」という作品ですが、こういうヒーロー集合映画みたいな作品は、一歩間違うと誰か1人だけが目立ってしまい、せっかく登場しているのにまったく目立たないキャラクターがいたりと、主役級のキャラクターが多く登場している作品にはありがちな出来になってしまうことが多くあるのですが、この「アベンジャーズ」という作品は絶妙なバランスでそれぞれのキャラクターを生かしていて、それぞれが活躍する場面があり、それぞれの魅力を存分に引き出せていたように思います。
特に「アイアンマン」のトニー・スタークと「インクレディブル・ハルク」のブルース・バナーの関係性は観ていて微笑ましくなってしまいました。同じ天才科学者ということであっという間に意気投合。生真面目なブルースをいたずらっ子のようなトニーがちょっかいを出し、その様子を怪訝そうに眺めるキャプテン・アメリカという場面が観られるのもこういう映画の良さじゃないでしょうか。
さらに「ブラック・ウィドウ」ことナターシャ・ロマノフと「ホーク・アイ」の関係性や隠された過去なども物語を深めてくれる魅力的なお話になっていました。今後の展開がとても気になりました。おそらくまだまだシリーズは続いていくことでしょう。
それぞれが持つ能力を最初はうまくまとめることが出来ずに苦戦するメンバーも、ある人物の死によって見事にチームとしての連携を見せてくれます。確かにソーやハルクの活躍がちょっと物足りない部分もありましたが、それでもこれだけのキャラクターを上手にまとめ上げた見事な脚本だったと思います。
点数はもちろん★★★★★です。アメコミ映画ファンである私の欲目は入っていると思いますし、この映画を楽しむためには、それぞれの作品を観て各々のキャラクターを理解する必要がありますので、誰もが楽しめる作品というわけではありませんが、それでも夏休みにピッタリのエンターテイメント映画に仕上がっています。
今後もそれぞれの映画がすでに計画されていて、おそらく「アベンジャーズ」も続編が作られることでしょう。個人的には一番好きなハルクの映画を主演俳優を変えることなく、制作してくれることを望んでいます。いい脚本があればいいのですが・・・
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これだけ待ち望んだ作品の点数が★★★★★以外であるはずもなく、決して期待を裏切らなかった今夜の作品「アベンジャーズ」は歴史に残る凄い映画に違いない。ではそんな作品の一体どこが凄かったのか、うまく伝えられるだろうか?
長官ニック・フューリー率いる国際平和維持組織「シールド」の基地では、ある研究が行われていた。それは、キャプテン・アメリカと共に北極海で眠っていた強大な力をもった「コズミック・キューブ」を極秘で調査するプロジェクトだ。
ある日、突如として制御不能に陥ったキューブは、遠く離れた別世界につながる禁断のワームホールへの扉を開いてしまう。そこから現れたのは、神々の国アスガルドを追放され、地球の支配を目論む邪悪な神ロキだった。彼はキューブを渡すことを条件にチタウリと呼ばれる凶悪な軍勢の力を得て、地球を支配しようと画策していた。アスガルドの尊大な王子ソーの弟であるロキは、セルヴィグ博士やシールド最強のエージェント「ホーク・アイ」ことクリント・バートンをコズミック・スピアによって操り、キューブの強奪に成功する。
キューブと仲間を奪われ、地球滅亡の危機に陥ったフューリー長官はある計画を実行に移すことを決める。それは「アベンジャーズ計画」と呼ばれる実現不可能と言われた計画だった。
この映画を実現するために「アイアンマン」「マイティ・ソー」「キャプテン・アメリカ」「インクレディブル・ハルク」というキャラクターを主人公にした作品を映画化したと言ってもいいくらい、長い年月をかけて辿り着いたこの「アベンジャーズ」という作品ですが、こういうヒーロー集合映画みたいな作品は、一歩間違うと誰か1人だけが目立ってしまい、せっかく登場しているのにまったく目立たないキャラクターがいたりと、主役級のキャラクターが多く登場している作品にはありがちな出来になってしまうことが多くあるのですが、この「アベンジャーズ」という作品は絶妙なバランスでそれぞれのキャラクターを生かしていて、それぞれが活躍する場面があり、それぞれの魅力を存分に引き出せていたように思います。
特に「アイアンマン」のトニー・スタークと「インクレディブル・ハルク」のブルース・バナーの関係性は観ていて微笑ましくなってしまいました。同じ天才科学者ということであっという間に意気投合。生真面目なブルースをいたずらっ子のようなトニーがちょっかいを出し、その様子を怪訝そうに眺めるキャプテン・アメリカという場面が観られるのもこういう映画の良さじゃないでしょうか。
さらに「ブラック・ウィドウ」ことナターシャ・ロマノフと「ホーク・アイ」の関係性や隠された過去なども物語を深めてくれる魅力的なお話になっていました。今後の展開がとても気になりました。おそらくまだまだシリーズは続いていくことでしょう。
それぞれが持つ能力を最初はうまくまとめることが出来ずに苦戦するメンバーも、ある人物の死によって見事にチームとしての連携を見せてくれます。確かにソーやハルクの活躍がちょっと物足りない部分もありましたが、それでもこれだけのキャラクターを上手にまとめ上げた見事な脚本だったと思います。
点数はもちろん★★★★★です。アメコミ映画ファンである私の欲目は入っていると思いますし、この映画を楽しむためには、それぞれの作品を観て各々のキャラクターを理解する必要がありますので、誰もが楽しめる作品というわけではありませんが、それでも夏休みにピッタリのエンターテイメント映画に仕上がっています。
今後もそれぞれの映画がすでに計画されていて、おそらく「アベンジャーズ」も続編が作られることでしょう。個人的には一番好きなハルクの映画を主演俳優を変えることなく、制作してくれることを望んでいます。いい脚本があればいいのですが・・・
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