第438回「これで終了なのか?それともまだ続くのか?」
かつて私が「猿の惑星」シリーズの鑑賞したのは中学生の頃。世の中にレンタルビデオという文化が登場した頃でした。全5作に渡って描かれたその一大叙事詩は、正直名作と呼べるのは1作目だけでした。それから時が経ち、撮影技術も飛躍的に進歩した2011年から始まった新シリーズ。それは前シリーズでは描き切れていなかった「どうして地球が猿の惑星と姿を変えてしまったのか?」を描くシリーズとなっています。個人的には好きなシリーズなのですが、良い話題も悪い話題も聞こえてこないということは本国でもあまり話題になっていないのかな?今回の作品は「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」です。
地球に蔓延した「猿ウィルス」によって多くの人類が死滅した世界。辛うじて生き残った人類はさらに新たな問題に直面していた。高い知能を持った猿達のリーダーであるシーザーは森の奥深くで静かに暮らしていたが、人間側でも好戦的な考えを持つ「大佐」とその軍隊によって命を狙われる日々だった。ある日、攻め込んできた部隊を殲滅し、生き残った人間をメッセンジャーとして、生かして返すことにした。「自分たちは静かに暮らしたいだけだ。攻めてこなければ、こちらからは攻撃しない。」と、しかし大佐はそんな事で諦めるはずもなかった。闇夜に乗じてシーザーを暗殺する為に隠れ家に自ら乗り込んで来た。突然の襲撃に混乱する猿達。シーザーは仲間を守ろうと奔走する。すると人間達の持っていた無線から「シーザーを殺した」という報告を聞いた。嫌な予感は的中する。殺されたのはシーザーの妻と息子のブルーアイズだった。怒りにまかせ大佐に襲いかかるシーザーだったが、大佐に逃げられてしまった。家族を殺され復讐の鬼と化したシーザーは仲間達を新たに見つけた隠れ家へ向かうように指示すると、自分は仇を討つために大佐の住む要塞へと向かうのだった。
正直、もっと話題になるものだと思っていた。名作「猿の惑星」の前日譚を描くシリーズ3作目である。もっと世間的に話題になってもいいと思うのだが、「待ってました!」という感じがしないのはなぜだろう。私が鑑賞した回は公開日翌日の土曜日の夜だったのだが、なんと観客が私を含めて4人しかいないという状況でした。地方都市のシネコンだからこんなものなのかも知れないが、ちょっと驚いた。では映画はつまらなかったのか?
全然そんな事はありませんでした。あくまで個人的な感想ですが、ずいぶんと丁寧にエピソードを描いているなという印象を持ちました。しっかりと伏線を敷き、必要なプロットを用意し、重要なキャラクターを登場させています。ストーリー的にはもっと短く出来たと思うのですが、あえて丁寧に描いているのかもしれません。私はそれに好感を持って楽しめたのですが、地味に感じる人もいるのかも。
点数は★★★★☆です。シーザーを始めとした猿の軍団の登場キャラクターも魅力的だし、今回の悪役「大佐」を演じたウディ・ハレルソンは見事な悪役っぷりでした。さらにこれからを期待させるコーネリアス、ノバの登場。残念ながらジーラは出ませんでしたが・・・正直、今作で最後だと思っていたので、もう少し早い展開と最後にはあの宇宙船が帰ってくるのだと思っていました。今作ではその辺りを全く描いていなかったので、続編があるのかも・・・しかし、あの名作を超えることは出来るのだろうか?
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かつて私が「猿の惑星」シリーズの鑑賞したのは中学生の頃。世の中にレンタルビデオという文化が登場した頃でした。全5作に渡って描かれたその一大叙事詩は、正直名作と呼べるのは1作目だけでした。それから時が経ち、撮影技術も飛躍的に進歩した2011年から始まった新シリーズ。それは前シリーズでは描き切れていなかった「どうして地球が猿の惑星と姿を変えてしまったのか?」を描くシリーズとなっています。個人的には好きなシリーズなのですが、良い話題も悪い話題も聞こえてこないということは本国でもあまり話題になっていないのかな?今回の作品は「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」です。
地球に蔓延した「猿ウィルス」によって多くの人類が死滅した世界。辛うじて生き残った人類はさらに新たな問題に直面していた。高い知能を持った猿達のリーダーであるシーザーは森の奥深くで静かに暮らしていたが、人間側でも好戦的な考えを持つ「大佐」とその軍隊によって命を狙われる日々だった。ある日、攻め込んできた部隊を殲滅し、生き残った人間をメッセンジャーとして、生かして返すことにした。「自分たちは静かに暮らしたいだけだ。攻めてこなければ、こちらからは攻撃しない。」と、しかし大佐はそんな事で諦めるはずもなかった。闇夜に乗じてシーザーを暗殺する為に隠れ家に自ら乗り込んで来た。突然の襲撃に混乱する猿達。シーザーは仲間を守ろうと奔走する。すると人間達の持っていた無線から「シーザーを殺した」という報告を聞いた。嫌な予感は的中する。殺されたのはシーザーの妻と息子のブルーアイズだった。怒りにまかせ大佐に襲いかかるシーザーだったが、大佐に逃げられてしまった。家族を殺され復讐の鬼と化したシーザーは仲間達を新たに見つけた隠れ家へ向かうように指示すると、自分は仇を討つために大佐の住む要塞へと向かうのだった。
正直、もっと話題になるものだと思っていた。名作「猿の惑星」の前日譚を描くシリーズ3作目である。もっと世間的に話題になってもいいと思うのだが、「待ってました!」という感じがしないのはなぜだろう。私が鑑賞した回は公開日翌日の土曜日の夜だったのだが、なんと観客が私を含めて4人しかいないという状況でした。地方都市のシネコンだからこんなものなのかも知れないが、ちょっと驚いた。では映画はつまらなかったのか?
全然そんな事はありませんでした。あくまで個人的な感想ですが、ずいぶんと丁寧にエピソードを描いているなという印象を持ちました。しっかりと伏線を敷き、必要なプロットを用意し、重要なキャラクターを登場させています。ストーリー的にはもっと短く出来たと思うのですが、あえて丁寧に描いているのかもしれません。私はそれに好感を持って楽しめたのですが、地味に感じる人もいるのかも。
点数は★★★★☆です。シーザーを始めとした猿の軍団の登場キャラクターも魅力的だし、今回の悪役「大佐」を演じたウディ・ハレルソンは見事な悪役っぷりでした。さらにこれからを期待させるコーネリアス、ノバの登場。残念ながらジーラは出ませんでしたが・・・正直、今作で最後だと思っていたので、もう少し早い展開と最後にはあの宇宙船が帰ってくるのだと思っていました。今作ではその辺りを全く描いていなかったので、続編があるのかも・・・しかし、あの名作を超えることは出来るのだろうか?
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アンディ・サーキス,ウディ・ハレルソン,スティーヴ・ザーン,アミア・ミラー | |
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン |
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当然、第一作の衝撃に勝る作品は期待できません。
あとは、オリジナルにどれだけ辻褄を併せられるかが問われます。
まぁ、それなりに納得させられる筋立てでした。