しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

ナイトミュージアム/エジプト王の秘密

2015年03月22日 16時00分50秒 | 作品名(な行)
第373回「彼の最後の姿を目に焼き付ける・・・」
ここ数ヶ月間のブログ更新頻度を見て頂ければわかるように、ブログへの意欲はもとより映画に対する意欲までも失いかけていました。理由を考えると、面白い(観たいと思える)作品の上映が無かったこと、そしてブログの文章を考えることが重荷になりつつありました。そんな状況の中であっても観ておきたい。いや絶対に観たいと思える作品がありました。「ナイトミュージアム/エジプト王の秘密」です。その理由は多くの人が理解できることでしょう。

エジプトの石版が持つ魔法の能力によって、日が沈むと展示物に命が宿るニューヨーク自然史博物館。夜警の仕事をしているラリーが企画したナイトツアーも評判が良く、新たにプラネタリウムが新設される披露パーティーが開かれていた。ところが突然、展示物達が暴走を始め、パーティーは大混乱になってしまう。原因を調べると魔法の石版がその力を失い始めているのがわかった。ラリーは膨大な資料を調べるとかつて夜警を勤めていたセシルが幼い頃に石版の発掘に携わっていたことを知り、彼を訪ね石版のことを聞いた。すると石版の持ち主であるアクメンラーの父親が大英博物館に保管されていることを知る。ラリーは息子のニック、テディ、ジェデダイアらと共に大英博物館へと侵入する。ところがそこでは石版の力で動き出した数々の展示物が・・・無事に石版の力を取り戻すことが出来るのか?

このシリーズの評価すべきところは「展示品が動き出す」という荒唐無稽な設定を使っているにも関わらず、お話は破綻しておらず、きちんと起承転結があり、伏線もしっかりと回収しているところである。展示品が動くという設定は誰でも思いつくが、その設定を生かし切れずに終わることが多々ある。しかしこのシリーズは選抜されたキャラクターも、登場する数も絶妙で、それでいて最後には心地よくエンディングを迎えることができる。決して誰も傷つけることない。それでいて大人も子供も楽しめる。理想のエンターテイメント作品だ。

その脚本のうまさは今作でも見事に発揮されている。舞台がイギリスへ移ることで自然史博物館からは主要キャラクターのみの参加となるが、大英博物館でのキャラクターも魅力的だし、2作目ほど悪役的なキャラクターは登場しないが、お話がつまらなくなることは無いし、テンポの良い展開を維持させることに成功している。欲を言えばエンディングをもっと気持ちよく迎えられたら良かったと思う。少し寂しいエンディングとなっているのが残念でした。

点数は★★★★★です。文句が無いわけではありませんが、それを上回るほどきちんと気持ちよくエンディングを迎えてくれるので満点としました。前作を観ていなくてもそれなりに楽しめますが、是非鑑賞してから劇場へ行ってください。より一層楽しめると思います。これほど安心して楽しめる作品は最近少ないですから。

最後にこの作品が遺作となってしまったロビン・ウィリアムについて。大好きな俳優さんの1人だった彼が去年、この世を去りました。とても残念でなりません。まだまだ素敵な作品を世に送り出すことが出来たはずだから。この作品でも主人公のラリーを導く素敵なキャラクターを演じています。もう彼の姿を新たな作品で観ることが出来ないのはとても残念です。それでも彼は多くの作品の中で観ることができます。個人的に好きなのは「フック」「ジュマンジ」「アンドリューNDR114」です。どれも素敵な作品ですが、この3本が心に残っています。彼のご冥福を心から祈っています。

ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密 2枚組ブルーレイ&DVD(初回生産限定) [Blu-ray]
ベン・スティラー,ロビン・ウィリアムズ,オーウェン・ウィルソン,ダン・スティーヴンス,レベル・ウィルソン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


【ランキングに参加しています。クリックにご協力を】

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アメリカン・スナイパー | トップ | ジュピター »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

作品名(な行)」カテゴリの最新記事