第194回「もしかして、女性版ジェイソン・ボーンになりたいの?」
今夜の作品「ソルト」はすっかりアクション女優というレッテルを貼られてしまったアンジェリーナ・ジョリー主演のアクション映画です。設定そのものは良くありそうでしたが、これといって他に魅力的な作品もなかったので、この作品を選びました。
石油会社を装ったCIAの秘密機関に所属し、アメリカの為に働いていた工作員であるイヴリン・ソルト。ある日、彼女の機関にロシアからの亡命者が現れる。彼の尋問を担当するソルト、その亡命者はアメリカに訪問中のロシア大統領が暗殺されると告白する。そしてその犯人の名前がイヴリン・ソルトであると。
突如、スパイの嫌疑をかけられたソルトは、自身の潔白を証明する為、愛する夫の安全を確かめる為、逃避行を開始する。果たして彼女はロシアのスパイなのか?彼女は策略にハマっただけなのか?
物語は至って単純である。彼女がロシアのスパイであるのは、すぐにわかる。そしてロシア大統領暗殺という計画の為にアメリカに潜入し長い期間に渡って、身分を隠しながらCIAで任務にあたっていたのもわかる。問題は彼女の現在の立場を最後まで観客に迷わせるような脚本になっているのだが、それが途中ですべてわかってしまったこと。
おそらくこの結末に驚く観客はいなかったのではないだろうか。
敷いた伏線もきちんと回収されているのですが、容易に結末を想像できてしまいました。
作品の点数としては★★★☆☆です。アクション映画としては合格点ですが、物語に深みが足りない気がします。最近のハリウッド映画では敵役にアラブなどの中東国が多い中、珍しくというか、久々にロシア(ソ連)を持って来た点は評価できますが、それをうまく生かせてないですね。
そして、最大の問題点は完全に続編を作るつもりがある結末にしている事。まるで女性版ジェイソン・ボーンのような設定で、最後のセリフに「敵はまだまだ大勢いる」みたいな事を言っているのですから、絶対に続編があるのでしょうが、この作品が大ヒットしてから検討してほしかった。
正直、続編が見たくなるほどソルトは魅力的なキャラクターではなかった気がします。
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今夜の作品「ソルト」はすっかりアクション女優というレッテルを貼られてしまったアンジェリーナ・ジョリー主演のアクション映画です。設定そのものは良くありそうでしたが、これといって他に魅力的な作品もなかったので、この作品を選びました。
石油会社を装ったCIAの秘密機関に所属し、アメリカの為に働いていた工作員であるイヴリン・ソルト。ある日、彼女の機関にロシアからの亡命者が現れる。彼の尋問を担当するソルト、その亡命者はアメリカに訪問中のロシア大統領が暗殺されると告白する。そしてその犯人の名前がイヴリン・ソルトであると。
突如、スパイの嫌疑をかけられたソルトは、自身の潔白を証明する為、愛する夫の安全を確かめる為、逃避行を開始する。果たして彼女はロシアのスパイなのか?彼女は策略にハマっただけなのか?
物語は至って単純である。彼女がロシアのスパイであるのは、すぐにわかる。そしてロシア大統領暗殺という計画の為にアメリカに潜入し長い期間に渡って、身分を隠しながらCIAで任務にあたっていたのもわかる。問題は彼女の現在の立場を最後まで観客に迷わせるような脚本になっているのだが、それが途中ですべてわかってしまったこと。
おそらくこの結末に驚く観客はいなかったのではないだろうか。
敷いた伏線もきちんと回収されているのですが、容易に結末を想像できてしまいました。
作品の点数としては★★★☆☆です。アクション映画としては合格点ですが、物語に深みが足りない気がします。最近のハリウッド映画では敵役にアラブなどの中東国が多い中、珍しくというか、久々にロシア(ソ連)を持って来た点は評価できますが、それをうまく生かせてないですね。
そして、最大の問題点は完全に続編を作るつもりがある結末にしている事。まるで女性版ジェイソン・ボーンのような設定で、最後のセリフに「敵はまだまだ大勢いる」みたいな事を言っているのですから、絶対に続編があるのでしょうが、この作品が大ヒットしてから検討してほしかった。
正直、続編が見たくなるほどソルトは魅力的なキャラクターではなかった気がします。
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