ミドリ色の屋根は永遠に~René Simardに首ったけ~

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ルネからあなたへ 微笑みの手紙①

2007年08月11日 | ルネ・シマール物語
 1974年、ルネの2度目の来日の後に、芸能雑誌(『月刊明星』か『月刊平凡』です)に掲載された記事を紹介いたします。

  ルネからあなたへ 微笑みの手紙



カナダでのぼくとニッポンでのぼく。
ぼくの大好きな女の子といっぴきの子犬のこと。
愛するママのこと-----。
ルネがあなたに知ってほしい心の中を愛をこめて
綴ったレター。


 2度目のニッポンでの1カ月も、あっという間にすぎちゃいました。とっても楽しい毎日だったもの、それもムリないんだけど。
 8月22日、羽田に着いたとき、それはもうびっくりするくらい熱狂的であたたかい歓迎をうけて、ぼくすごく感激しちゃったんだ。そういえば、ぼくって、日本に来るたびにびっくりしてるみたい。最初のときは、でっかいビルがいっぱいあるんで、まずびっくり。だって、日本ではまだ、人力車が走ってるとばかり思っていたんだもの。今から思えば、ほんとおかしな話。

※ルネはカナダで、パパといっしょに大久保美弥子(みおこ)さんという日本人二世の先生について、日本語の勉強もしている。でもその先生、日本語はもちろんうまいんだけど、日本に来たことがないから、日本の事情にはあまりくわしくないんだ。

ぼくのガールフレンドのこと

 テレビ局が多いのもビックリだったよ。だから、仕事もいっぱいしなくちゃいけないんだよね。人口がカナダの何倍もあるんだもの、それも当然だよ。だけど、セットの感じとか、ファンをスタジオにいっぱい呼ぶとか、番組の作りかたはカナダも同じだよ。
 それから、写真撮影の回数も日本はすごいなぁ。カナダでは想像もつかないよ。ぼくもカナダでは取材の撮影は多い方だけど、こっちみたいにロケに行ったり、スタジオでポーズをとったりなんて、ほとんどないの。映画やテレビの出演中に、新聞や雑誌のカメラマンが、つきっきりでスナップするのはよくあるけどね。

※ルネが活躍するモントリオールでは、フランス語で放送するテレビ局は2つ。(英語の局は3つあるれどフランス系カナダ人で、フランス語で歌うルネは、ほとんど出演しない)しかも、ヒット・パレード(歌謡番組)は、2つの局を通じてひとつだけだ。

 「日本のファンとカナダのファンの違いは?」ってよく聞かれるけど、ぜんぜん違わないよ。日本の女の子たちもステージのぼくに、ものすごい声援を送ってくれるしとても親切。外国にいて、みんなに愛されているって感じるのは、それはもう、口では言いあらわせないくらいうれしいことなんだ。ありがとう。

※ルネはいま、カナダと日本のアイドルだけど、来年からは、世界のアイドルとして、大きく羽ばたく。来年の2月、アメリカ映画『ブルー・バード』で、エリザベス・テーラーと共演することが決まっているからだ。この共演は、リズが東京音楽祭のVTRを見て、ルネの歌に感激したのがきっかけ。だから東京音楽祭はルネに、グランプリとアメリカ映画出演という二重の喜びをもたらしたわけだ。また、フランスとイタリアでもレコード・デビューすることが決定している。

 ぼくのガールフレンドのこと、あなたに話そうか、名前はカトリーヌ。ぼくの家の向かいに住んでるひとつ年上の女のコ。もう5年くらい仲良くしてるけど、最近はあまりデートしないんだ。だってね、彼女ぼくより3センチも背が高くなっちゃったんだもの。いっしょに歩くの、ちょっとカッコ悪いよね。
 ぼくは、ちょっとしたことで、すぐプンなんてふくれる子はきらいだな。さっぱりしていて、女のコらしくて、Gパンなんかよりスカートの似合う女の子が好きだよ。


※ルネのガール・フレンドの名前はカトリーヌ・モランさん。
※ルネをアメリカのショービジネスの世界に招いたのは、他でもないフランク・シナトラ氏本人でした。(ルネのデビュー25周年記念CD集の小冊子に記載)

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