ミドリ色の屋根は永遠に~René Simardに首ったけ~

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08 Tout pour le tout すべてのために en duo avec MARIO PELCHAT

2023年03月11日 | ルネの仏語の歌

 

3月9日はルネの兄レジス・シマール氏の63歳の誕生日でした

 そして今から12年前の2011年(平成23年)3月11日(金曜日)に「東日本大震災 」が発生しました。

 現在世界的には、新型コロナウィルスが2019年12月に中国の湖北省で初めて確認されてから3年、ミャンマー・クーデターから2年、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって2月24日で1年、2月9日に起きたトルコ・シリア地震や、中国、北朝鮮による安全保障上の脅威など、世界情勢は様々な問題を抱えており、激動の世界経済と物価高・低金利・円安で不安は募るばかりです。

 それでも私たちルネ・ファン世代は次の世代のために、どんな苦難の中でも希望を失わず、笑顔で自分の道を信じて歩み続けたルネに習って、頑張り続けなければなりません。

 でも、暗いニュースばかりにとらわれていたのでは前に進めません。今日はルネが出演する舞台劇『Le Dîner de cons 奇人たちの晩餐会』のサン・ドゥニ劇場  Espace St-Denisの公演最終日です。次回は6月22日(木)からのエクトル=シャルラン劇場 Théâtre Hector-Charlandから始まり、公演は10月29日(日)の ST-HYACINTHE サン・ヤサントゥまで続きます(^^♪ 去る3月3日公演の成功の様子が「atuvu.ca」で報告されていました 今年の公演も良いスタートが切れているようですね! ちなみに兄レジスに送った誕生祝いメッセージにはお返事をいただき、facebookのルネ・ファン・グループ「Condor, c'est toi : pour René Simardの私の投稿にもたくさんのメンバーさんたちから「いいね」をいただき、お祝いコメントが寄せられましたよ(^^♪

 

 

 今回は、ルネの53枚目のアルバム『Condor コンドル』の収録曲8曲目で、MARIO PELCHAT マリオ・ペルシャとのデュオ、Tout pour le tout べてのために」を紹介いたします。

 

 

 この「Tout pour le tout べてのために」は、ルネがデビュー50周年を迎え、芸能界で生きてきた今までの人生を振り返った歌詞と解釈して翻訳しました。

 ルネにとってこの50年の道程は決して平坦なものではありませんでした。デビュー前は貧困とウィルス性肝炎での闘病を経験し、ケベックで愛される歌手になり、第3回東京音楽祭世界大会でグランプリとフランク・シナトラ賞を獲得して脚光を浴び、日本だけでなくフランスやアメリカで活躍した後も、両親の離婚やナタリーとの不和、歌手として岐路に立たされたり、子どもたちの先天性難聴の療育等で辛い日々も有ったことでしょう。そんな中でさえ笑顔を絶やさず何事にも前向きに取り組み、挑戦し続けてきたルネの心情が、「Tout pour le tout べてのために」の歌詞に込められているのだと思います。

 この歌詞での「きみ」は、自分のことであり、また、自分と同じような悩みや苦しみ、人生における苦難を抱えている人であり、そしてこの歌詞は、それらに対して綴られた激励の言葉なのだと私は思っています。

 

 

 Mario Pelchat マリオ・ペルシャはケベック州ドルボー・ミスタシニで生まれ、1973 年から演奏活動を行っています。1992 年のソニー・レーベルからのダブル・プラチナ・アルバム 「Pelchat」には、セリーヌ・ディオンとのデュエットが含まれていました。また、ペルシャはさまざまな演劇作品に出演しています。 彼は1990年に ADISQ のフェリックス賞の男性歌手賞を受賞し、1992年の「Pelchat」でアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。 彼はまた2009年のコラボレーション アルバム「Mario Pelchat-Michel Legrand」でジャズ・アルバムFélixを獲得しました。 カナダでのツアーに加え、ヨーロッパ、中東、および米国で演奏しています。

 

トゥー プール ル トゥー      マリオ・ペルシャ

Tout pour le tout en duo avec MARIO PELCHAT

(NELSON MINVILLE/ANDRE LECLAIR)

 

ヴァ ボワール ロー ドゥ ラ ローズ

Va boire l’eau de la rose

ヴァ ヴァ ヴォワール オ ドゥラ デ ショーズ

Va va voir au-dela des choses

デュ タン キ フィル

Du temps qui file

オン ヌ プー ブリゼー ル フィル

On ne peut briser le fil

 

ジュー ル トゥー プール ル トゥー

Joue le tout pour le tout

ナタン パ ル タクスィ

N’attends pas le taxi

クール トゥ ランセ サン パンセ

Cours te lancer sans penser

ダン ランサンディ

Dans l’incendie

デ パッション ドゥ ラ ニュイ

Des passions de la nuit

ジュー ル トゥー プール トゥー

Joue le tout pour le tout

エ プラン トゥー レ パリ

Et prends tous les paris

ヴァ タン クロッケ サン コンテ

Va-t’en croquer sans compter

ダン トゥー レ フリュイ

Dans tous les fruits

ク トフリラ ラ ヴィ

Que t’offrira la vie

 

クロワ トン クール キ バ フォール

Crois ton coeur qui bat fort

ヴォワ ラムール コ マン トゥレゾール

Vois l’amour comme un trésor

アンジュール ダヴリル

Un jour d’avril

テュ ヴァ トゥルーヴェ ト ニル

Tu vas trouver ton île

 

(refrain)

 

ヴァ デクーヴリー ル モンドゥ

Va découvrir le monde

トゥルーヴェ タ ヴェリテ

Trouver ta vérité

シャントゥ ア ラ プリュイ キ トンブ

Chante à la pluie qui tombe

ダンス オー ジュール ザンソレイユ

Danse aux jours ensoleillés

ヴァ テュ エ リーブル ダレ

Va, tu es libre d’aller

グーテ ラ トゥー レ ボヌール

Gouter à tous les bonheurs

ラ ウ ル クール タン ディ

Là où le coeur t’en dit

 

(refrain)

 

すべてのために

ほら ローズウォーターを飲め

さあさあ 早く過ぎ去る時間の物事を

向こう側に見に行くのだ

人は流れを絶ち切ることはできない

 

すべてに賭けるのだ

タクシーを待っていてはいけない

何も考えずに走れ

夜の情熱の

激情の中で

すべてに賭けるのだ

そして すべての賭けをつかめ

勘定せずにかじりつけ

人生がきみに与える

すべての果実の中から

 

激しく鼓動する心臓を信じるのだ

愛を宝物のように見ろ

4月のある日

きみはきみの島を見つけるだろう

 

(コーラス)

 

さあ 世界を発見するのだ

きみの真実を見つけるのだ

降りしきる雨に歌え

晴れた日に踊れ

ほら きみは自由に行け

すべての幸せを味わえ

心が示す場所で

 

(コーラス)

 

<解説1>

Jouer le tout pour le tout」は「一か八かの賭けに出る(勝負する)」という意味になります。

かける」の中で、「懸ける(かける)」は意味が複数あります。 1つ目は「ぶらさげること」です。 2つ目は「失敗したら大切なものを失う覚悟で事を行うこと」です。 例えば「人生を懸けて挑戦する」などと使います。

 そして、「賭ける(かける)」の意味は、金品を出し合い、勝ったほうがそれを受け取る約束で勝負をすることです。 例えば、「賞金を懸けた戦い」「この馬が一等をとるのに1万円賭ける」などと使います。 また、「失敗したら大切なものを失う覚悟で事を行う」という意味で使うこともできます。 例えば「試合に命を賭ける」などと使います。

 この曲の歌詞は、ルネが自分の50年の芸能人生の中で、すべてを賭けて、「歌手」だけでなく「俳優」として活動し、「監督」や「プロデューサー」に挑戦して来たことを語っているのだと考えました。また、「Jouer」には「遊ぶ」「演奏する」「勝負する」などの他に「賭ける」という意味があり、ルネが失敗してすべてを失う覚悟で挑戦してきたことを考え、「Joue le tout pour le tout」を「すべてを賭けるのだ」と訳しました。 

<解説2>

l’eau de la rose ローズウォーター」とは、バラの花びらを蒸留して作られる水で、「バラ水(すい)」や、「薔薇水(しょうびすい)」とも言われます。薔薇そのものも食べられることで有名ですが、バラを蒸留した香り高いその水も、お化粧品の香料に使われたり、食用として使われることでも有名です。スキンケア、ヘアケア、ドリンク、オーラルケア、フレグランスなど幅広く使うことが出来ます。自分で作ることも出来ますが、インターネット販売でもたくさんの商品が出品されています。

ローズウォーター」はハーブティー感覚で飲むこともできます。飲むとほんのりと優しい甘さがあり、鼻から抜ける芳醇なバラの香りに癒されます。また、ローズウォーターに含まれるゲラニオールという成分は、加齢臭を抑制する効果があり体臭改善も◎ その他にも、女性ホルモンのバランスを整えたり、血圧降下作用があるなど、体に良い効果が期待できるそうです。内側からも外側からもローズウォーターを摂取することで、健康的で美しい女性を目指せるということです。

万能水ローズウォーターとは?効果や使い方、手作り方法、おすすめ商品も!【コレシル】 (collesiru.jp)参照

 ちなみに、「水を飲む」は「boire de l’eau」で、コーヒーやワインなら「du cafe,  du vin」となります。「de」が入らないと「La terre dessechee boit  l’eau de pluie(乾いた大地が雨を吸い込む」のようになります。

 何故この歌詞が「Va boire l’eau de la rose」で始まるのかは、まだ理解できていませんが、気分をスッキリさせる効果も有るそうですので、自分のことを客観的に、また冷静に見るために「ローズウォーターを飲む」という表現で使ったのかもしれないと、勝手に解釈しています。

※参考「A l'eau de rose (映画や小説などが)甘ったるい」


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