柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

認知症の悪化を防ぐ薬が・・・

2022年10月30日 | 健康情報
2019年に世界中の認知症患者は5700万人いたそうですが、2050年には1億5300万人となると米国のワシントン大学が推計しているそうです。日本の人口を上回る数字です。
私の周囲にも私自身も含めて、認知症の危機が迫っている人だらけです。
認知症は老化現象という見方もありますが、本人にとっても家族にとっても「なりたくない病気」の1位を占めています。

認知症の薬は進行を止める働きはないといわれています。
エーザイで開発中のアルツハイマー病の治療薬「レカネマブ」は臨床治験で「症状悪化を抑る有効性が確認できた」と発表されました。
アルツハイマー病は脳内に異常なたんぱく質の「アミドロイドβ」が蓄積するのですが「レカネマブ」はこれを取り除いて神経細胞が壊れるのを防ぐのだそうです。
早期のアルツハイマー病患者や軽度認知障害の人を病気の進行を抑制する方向で、米国の製薬企業バイオジェンと共同開発して来年中に日本、米国、欧州での承認を目指すそうですよ。
この薬の効果が期待できれば、さらにいい薬ができてくるはずです。

年を取ると多少の物忘れや判断力の低下は、物事にこだわらず、楽に生きていくのに都合がよいと捉えることもできますが、おひとり住まいが多くなる現状ではそうもいってられませんね。
認知症が長生きリスクとならないように、自分のことは自分で判断していきたいものです。。