遊び人親子の日記

親子で綴る気まぐれ日記です。

機龍警察  白骨街道

2022年04月04日 11時21分31秒 | 読書

          機龍警察   白骨街道       月村了衛(著)2021年8月発行

  個人的には好んで読むことはないジャンルの小説ですが、〈白骨街道〉というワード

  に、旧日本軍最悪のインパール作戦を連想し、何か関連してるのかな?と気になり

  読んでみました。直接インパール作戦と関わる話ではなかったですが、ミャンマーの

  密林でのアクションが舞台となっていて、ジャングルや泥の中に、第二次大戦中、

  日本兵が戦闘によるよりはるかに多く病死や餓死した屍が、白骨街道と呼ばれるほど

  泥に埋もれている様子が登場。

  小説の内容は現在の軍事政権下にあるミャンマーともリンクしていて興味深く読めます。

  『機龍警察』シリーズの第6弾らしいので、前作からの流れがわからないもどかしさは

  感じつつも、単独で読んでも大丈夫、理解可能でした。

  著者の本は、以前に『土漠の花』を読んだ記憶があり、リアルタイムでその時代の事件

  や騒乱、社会、政治的混乱などにフォーカスし、激しいアクションや素早い展開の

  ストーリーで読ませながらも、争いの底にあるさまざまな問題を形を変え表現していて、

  自然と我々が考えさせられてしまう・・・そんな共通点があるようだ。

  警察や軍隊などには関心が薄く、ほぼ無知な母ですが、本書とは直接関係ないですが、

  ミャンマーやウクライナから届く現状報告に触れる機会が増えてきて、心が塞ぎ気持ちが

  暗くなりがちですが、少しでも関心を持ち続けることが大事なことかな、、と考えています。

    わがまま母

  紀伊国屋書店の内容案内を以下に転記

 出版社内容情報

  新型機 "龍機兵"を導入した警視庁特捜部に新たな指令が下る。

  ミャンマーで確保された国外逃亡犯の引き渡しを特捜部の傭兵にやらせろというのだ。

  その道行は危機に次ぐ危機の連続だった……

  フィクションがリアルを突き抜ける今最も熱い警察小説シリーズ第6弾

 内容説明

 国際指名手配犯の君島がミャンマー奥地で逮捕された。日本初となる国産機甲兵装開発計画の

 鍵を握る彼の身柄引取役として官邸は警視庁特捜部突入班の三人を指名した。

 やむなくミャンマー入りした三人を襲う数々の罠。

 沖津特捜部長は事案の背後に妖気とも称すべき何かを察知するが、それは特捜部を崩壊へと導く

 ものだった…傷つき血を流しながら今この時代と切り結ぶ大河警察小説、因果と怨念の第6弾。

  

コメント
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