38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

人生によくある、胡瓜。

2015年07月11日 | 農と暮らしの日記
胡瓜はこのところ、あまり勢いがない。
梅雨らしい空が続いていることもあるのだろうか。

今朝のラジオで、「やまけん」こと山本謙治さんが胡瓜のことを話していた
「自根(じこん)胡瓜」というもので、なんのことはない、「自分の根」で育った胡瓜だそうだ。そうじゃない胡瓜というのはつまり、いわゆる南瓜を使った接ぎ木苗で育ったものだという。

うちの胡瓜はそうすると、この自根胡瓜ということになる。
種を播き、本葉が展開し始めたら、そのまま植えるだけ。病気などに強いということで南瓜を使うそうなのだけれど、そのために、皮がやや硬く、中身も胡瓜本来のしゃきっとしたみずみずしさが損なわれるのだという。本来の胡瓜は皮が固すぎず、中身はもっとみずみずしいのだと。とすれば、日本中で流通しているほとんどの胡瓜は本来の味ではないということになる。
うーん、それってどうなんだ。

食べ比べると、わかるのかもしれない。
だけれど、もうほとんどの胡瓜がそういうものだということなら、それはそれで、別においしくないわけじゃないのだから、それでいいかなという気もする。うちの胡瓜は「自根」です!とわざわざ大きい声で言うことでもないし。
だけど、今度ちょっとそのつもりで食べてみよう。



土曜、曇りで薄日、夜は雨。
朝ごはんは、ズッキーニと玉子の炒めたの、茄子の味噌汁。

午前:荷造り、フジグラン出荷。
昼ごはんは、ズッキーニ・赤玉葱・竹輪の炒飯。

午後:あちこち草刈り、あちこち耕耘、大豆の播種、収穫。
晩ごはんは、めばるの煮付け、胡瓜の酢の物、茹でキャベツと人参のサラダ、枝豆。



上の写真の胡瓜は大きさがばらばらだ。
特に、真ん中の1本は明らかなサイズ・オーバーで、フジグランにも少し安くして出した。こういうのはたいてい、足元に転がっていて見落としていることが多いのだけど、これは普通に上のほうに生っていた。葉に隠れているわけでもなく。もしかすると、きのうかおとといに足元で隠れている胡瓜を見つけ、「おお、こんなところに!」とか思っているうちに、すぐ上のを見落としてしまったのかもしれない。

灯台もと暗しという言葉がある。
灯りのすぐ下は陰になって逆に見えにくいということだと思うけれど、そういうところに注意が行くあまりに、かえって普通のところにあるものを見落とすということも、わりと多いのではないか。

「こういうことは、私たちの日々にもよくある。
 胡瓜の収穫は、人生に似ている。」

……と書くと、なんだかすごい。
これ、ほかにもいろいろ応用が利く。

トマトにまだ少し青みが残っているので、あす採ることにした。
ところが、翌朝畑に行ってみると、烏にでも突かれたのだろうか、割れて地面に落ちていた。
まだ早いと思っているうちに適期を逃してしまったわけだ。

「こういうことは、私たちの日々にもよくある。
 トマトの収穫は、人生に似ている。」

なんてね。
もう何でもかんでも人生になってしまい、本が一冊書けそうだ。

<本日のフジグラン西条>
胡瓜、いんげん(平莢、丸莢)。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 各地で30度超、1票の格差。 | トップ | 赤しそ、あります。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

農と暮らしの日記」カテゴリの最新記事