38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

ようやく、ようやくの人参。

2012年09月12日 | 農と暮らしの日記
ほぼ終日、人参の草むしり。
発芽が揃ってこの状態にまでもってこられた人参はこの秋これが一番手。それが8月26日播きだから、ようやく、ようやくというのが正直なところだ。年ごとに夏播きの人参が難しくなっている。就農1、2年目は雨予報の前に種を播いて、あとは炎天下の草むしりをがんばれば、冬のあいだずっと大きな人参がたっぷり採れた。それが、夏の少雨が当たり前になってきて発芽に水やりが必要になり、それで芽が出ればよいほうで、草ばかりが伸びてトラクタで潰すことも珍しくなくなったのがこの2、3年。

今年も2回潰して、だから、ようやく、ようやく……。
仕上がりの人参が野菜セットに入るのは12月に入ってからになりそう。



水曜、野菜セットのない曜日。
ほぼ終日の晴れ。雨なし。晴れていても湿った雲が広がる時間がかなりあり、布団を干して外出するのはこわい、そんな空模様だ。

朝:6時過ぎからごはん。
渚は今週末の運動会の先取り繰り替えで休み、午前中だけ部活動。

午前:7時過ぎから収穫、戻って荷作り、9時過ぎにフジグラン西条に出荷。
9時過ぎ、先に薫が始めている人参の草むしりに合流、途中で新居浜のお客さんSさん来訪、近況などあれこれ話しながら隣の畝の草をむしってもらう。お客さんが来たら当たり前のように「労働力」とみなす藤田家族。要注意だ。

おかげで予定よりはかどって13時過ぎに帰宅、昼ごはん。
渚はお友だちたちとお出かけ。昼間に部活のない時間があるというのは中学生にとっては貴重なことなのだろう。僕はたいがい、日曜の午後なんか、ひとりでラジオ聞いているだけだったけど。

午後:畑に戻って人参の草むしりを5時間ほど。
18時半頃、時間切れで少しだけ残し、ホームセンターに寄って(プリンタのインク購入)帰宅。

夜:19時半から、市立図書館でゆうき生協西条・周桑地区会の運営委員会。
10月20日の古代米稲刈り(野満さんのまんがら農園)の日程確定、12月の収穫祭の内容について企画出し合い、そのほか年内から年始あたりの行事の提案、さらに西条・周桑地区での食や農に関する話題の情報交換など。先日僕も勉強させてもらった震災瓦礫処理に関することについても。



原発から出る高レベルの放射性廃棄物の処理について、日本学術会議が国の方針を白紙にして検討し直すことを提言した。

また、これまで使用済み核燃料の再処理(再び原発の燃料にする)を受け入れてきた青森県六ヶ所村。
こういう状況になると、使用済み核燃料の行き場がなくなり、県内に溜まる一方になるのではないか、それではたまらない、そういうことなら全国各地の原発に返すと声を上げ始めているという報道もある

これについては、そもそも使用済み核燃料の行き場がないから「再処理」を謳って施設を作ったのだとする報道(東京新聞)もある。

伊方原発から出た使用済み核燃料は「愛媛県」が引き受けるべきなのだろうか。
あるいは、立地自治体である伊方町だろうか。それとも、四国電力の電気を使っている四国4県、あるいはその電力を買っている周辺地域にも引き受けの責任があるのだろうか。



今日も、原発は日本の経済活動に不可欠だという声がほうぼうから聴こえてくる。
これまで何度か書いているように、原子力発電の問題として、事故がなくても放射性廃棄物が日々蓄積されていくということを、いわゆる「安全性」以前に考えるべきだと僕は思っている。

だけれど、そうは考えない人たちも多いということも日々痛感させられる。
それがなぜなのか、もっと真剣に考えなければいけない。責めても仕方がない。そう考える人は、いまそう考えているのだ。だけれど、そう考えなくなる日が来る可能性もある。

ただ、それほど時間はない、気がする。
急がば回れ。ということは、そんな言葉が生まれた遥か昔の日々にも、「時間がないんだ!」というような課題はあったんですね。
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