38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

台風大雨、食材「誤表示」。

2013年10月24日 | 農と暮らしの日記
人参は何度かのまびきを経て葉が茂り、地中の「人参」の部分も太り始めた。
ただし、このところの雨続きで、ご覧のように畝間には常に水が浮いている。人参や大根など根ものは浸水の害を受けやすく、地上部がきれいに育っていても安心はできない。



木曜、昨朝からの雨が今日も終日降り続く。
午前:収穫、宅配便のセット荷造り、箱詰めまで。
午後:雨で畑仕事もできないから、中学校の進路説明会に出かける。
説明会は何度かに分けて行われているようで、3年生と保護者が対象。今日は近隣の高校のうち何校かから先生が来られて各20分ほど学校説明。約2時間で終了。

雨は夕方からますます激しくなっている。
台風27号の四国への最接近は明日夜から土曜朝にかけてという進路予想だが、雨のピークは今夜から明日の日中のようだ。明日出荷の野菜を収穫しておけばよかったかもしれない。明日の朝はまだ台風は遠いと油断した。

<本日の野菜セット>例 ※品薄のため一部のお客さまは休止中。
じゃが芋・里芋・さつま芋から1~2種、ピーマン、伏見甘長か万願寺唐辛子、枝豆、人参まびき菜、チマ・サンチュ(赤と緑)。
セットによって他に、まびき薄紅蕪、抜き大根、つるむらさき。



ホテルのレストランで食材の「誤表示」の常態化が発覚し、報道されている。
加工品を焼くだけなのに「手こね」、バナメイエビが「芝海老」というのはさすがにまずいと思うけれど、冷凍だから「鮮魚」表示はダメ、牛脂注入だと「牛肉」じゃないと聞いて、ああ、そういうものなのかと思った。「冷凍魚介サラダ」とか「牛脂注入肉ステーキ」とはまず書かないだろうから、単に「魚介サラダ」「牛ステーキ」とすればいいのだろうか。確かにそれでは味気ない。
食の生産者である僕も、意識はたいして高くはないようだ。

報道の中に、「○○農園産」というもあった。
地産野菜をアピールするために、必要量をまかなえないような小規模農家の名前を冠したメニューを出していたらしい。うちも最近は減ったが飲食店等に多少の出荷があり、量の約束はできないから「あるときだけで」という感じで出すのだけれど、それではお店のほうが大変だろうなと常々思っている。○○農園産などと謳わなければ問題も起こらないが、そのつどメニュー表示を書いたり消したりというのは相当な手間だろう。

もちろん、手間だからといって嘘の表記をしてはいけない。
法的にはレストランや卸売業者の責任が問われるのだろうが、やはり「出す」側も「知らない」では済むまい。今回報道されている農家さんの場合は、そんな量は出せないなどと渋っていたそうだから同情するけれど、消費者からは「被害者」とは見られないだろう。何に使われるか、どう使われるかを見届けるのは「つくり手」の務めといえるかもしれない。

あるときだけ「今日はこんなのがありましたから」という感じで使ってくださって、お客さんに尋ねられたら「○○さんのです」と伝えてくださるというようなのがありがたいです。
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