38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

端境期、苦しいセット。

2010年02月26日 | 農と暮らしの日記
最近の野菜セットの一例。
前回載せたのは2/11のセットで、そこからの変化はこの写真だけ見ればあまりないように感じるかもしれない。けれど、この写真のセットはかなりぎりぎりの構成、というのは、最近はほとんど入ってなかったものとか、来週はもうないかもという野菜とかが入っているから、これは「最近の」といっても今後のセット内容の参考というよりは、本格的な端境期を迎えたこの季節の、最後のひと花みたいな例といったほうが正しい。そんなつもりでご覧ください…。

で、畑の状態の説明を兼ねて。
上段の葉もののうち、3月になってもセット入りすることが確実なのはほうれん草のみ。水菜、小松菜はトウ立ちが進んでいて、次はトンネルに播いてあるのが3月下旬頃に「まびき菜」的に入り始めるまでお休み。キャベツもこのセットには入ったけれど、冬のものはもうこれが最終で、春キャベツはやはり3月下旬頃の登場予定。

右下は根菜類。
大根はなかばトウ立ち準備中ということで皮が固くなり始め、値下げしている。しかも真ん中あたりで包丁で切ってみて、「す」入りがひどくないことを確認して。芋類は、じゃが芋の在庫が少なめ、里芋は4月上旬の今期の植え付けまではありそう(このセットではおでんなどに最適な「親芋」を入れた)。人参は黄色い黄金人参も含めて豊富にあるので、トウ立ちし始める4月上旬までどんどん出荷予定。牛蒡(ごぼう)は畑に20本ほど奇跡的にできてたのを全部掘ってきた。状態はよくなく、売り物とはいえないかもしれないけど、まあ珍しいので、ちょっとずつ。

左下の赤いサニーレタスも希少品……。
レタス類はこの冬、全体的に不調で、しかもこの時期になるともう残りわずか。3月も後半になれば春どりのレタス類が入り始めるかなという見込み。隣の茎ブロッコリィも色が悪く、もう終わりかも。そんななかで、これから「ひとり気を吐く」という感じなのが、その隣の「菜の花」。いつも書いてますが、うちの菜の花はいわゆる「菜花」の専用品種ではなく、冬のアブラナ科の野菜がトウ立ちしたものを摘み取る、いわば「二次利用」。

この「二次利用」の菜の花の単価は通常1000円/kg。
普通の「葉もの」のときには600円/kgのものが多いのに、菜の花になると高くなるのはなぜか。なかなか納得のいく説明がしにくい。しかも、トウ立ちして花がちらほら見え始めた段階では「トウ立ち○○菜」とか言い訳しながら株ごと刈って400円/kgとかに単価を下げているのに、トウ立ちが進んで、ひと株から次々に出てくるのを摘む「菜の花」は逆に単価が高くなるって……変かも? 「それなら、菜の花だけ摘むんじゃなくて、株ごと(「トウ立ち○○菜」で)ください!」と言われたら困る。

その理由は、借家を借り続けるより家を買ったほうが安いのと同じ?
……とかいう適当な理屈を見つけてみた。菜の花を出荷するってことは、そのあいだ畑を片付けることなく、草も刈ったりしながら管理しなきゃいけないわけだから、一気に刈って株ごと売るより高くなるってことかな、リスク背負ってるわけだから、みたいなことを学校から帰ってきた真の横でしていたら、真いわく、「なんでリュック背負って菜の花摘んでるん?」。??? 「いやいやえん」の「しげるちゃん」が野原で遊んでるみたいな絵が浮かんだ。



金曜、予報通り前夜のうちから雨。ほぼ終日しとしと降り続く。
朝:ちょっと机しごとしてから、6時半過ぎ頃に朝ごはん。
午前:8時頃に市街に出て、保育園納品、スーパー出荷、市街でのセット配達、そのあとは10時に開店する眼鏡店で用事があるので、9時過ぎから図書館でちょっと立ち読みし、9時半頃からスーパーに戻って買い物、10時開店と同時に眼鏡の用事も済ませて(レンズの交換)、米屋さんで米糠を購入、市役所で用事を2件、飯岡に戻って地元のセット配達、車屋さんで用事、農機具屋さんで用事、最後に畑のトンネルのパッカー(留め具)が昨夜の強風で外れているところを直して帰宅したらもう昼だ。
午後:フィギュアスケート女子のフリーをラジオで聞いて(浅田真央は銀メダル)、14時頃から畑に出て明朝出荷ぶんの収穫・調製・荷作り、16時頃から温室内の整地など。18時頃から机しごと。

<本日の野菜セット>例
人参、里芋・その親芋、ごぼう、大蔵大根、水菜、小松菜、ほうれん草、茎ブロッコリィ、菜の花、などから。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 松山見学、乗り物探検。 | トップ | 温床完成、夜は酒と魚。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

農と暮らしの日記」カテゴリの最新記事