tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

炭が熾きるために

2012-08-21 19:30:08 | 日常雑感
外に出るともの凄い暑さが襲って来るような一日でした。
お盆休みも終り、8月も後半になりましたので、少しずつ道具の入れ替えをしなくては・・・と思いつつ中々腰を上げられない現実がありまして・・・。

こんな書き出しで書いたのが8月17日のブログでしたが、今日も全く同じような暑さです。
しかし、8月も本当に後半に突入しておりますので、少しずつ稽古の準備を始めました。

まず、どうしてもしておかなければならないのが灰のことです。7月の稽古が終ったままになっている灰を篩って、燃えかすや灰汁のかたまりなどを取り除き、新しい空気を混ぜてやらなければなりません。




灰形になっている灰を篩うと、灰の量が増えたように思いますが、実際は空気が入ってふっくらとしているだけです。こうして空気を入れてやらないと、どんなに炭を熾きやすく入れても炭は熾きません。よく、「炭が熾きない」とぼやいている方をお見受けしますが、それは、灰が堅くなって空気がないからです・・・と思います。



篩うとこんなに増えます。

こうして篩った灰で灰形を作れば、灰の形が悪かろうが、灰匙のあとが付いていようが、灰を押し付けさえしなければ炭はよく熾ります。

一番気になってことはクリアーしましたので、明日からは小さいものを楽しみながら出し入れしようと思っております。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

動中静有

2012-08-20 19:40:19 | 徒然日記
今日も暑かった。これしか書きようがないほど暑い日が続いております。

このところ忙しく飛び回っている日が続いておりますので、本来の静かさの中に身を置きたいと思ってしまいます。
静さはなんでしょう。人それぞれに静かさの定義は異なると思っております。

何の邪魔する音がしないところでないと本も読めないという人もおりました。それとは全く正反対で、賑やかなところでも、テレビなどの音がガンガンといているような部屋でも、勉強が出来る人などいろんなタイプの人に出会いました。



信楽焼にフウセンカズラとカガリビソウ

今月はお稽古の休み月ですので、綺麗な花が咲いても、頂いても皆さんに見ていただけないのが残念ですが・・・。フウセンカズラも咲き始めて1ヶ月になります。そろそろ終わりの時期です。

長い蔓を切って、友人の作製した尺掛花入に入れて、気持ちを静に・・・静かなお茶室です。いつもなら聴こえるはずの松風(釜のたぎる音)が今日はありません。

生けるまでは、花入や花選びに没頭しておりますが、生け終わった後、誰も居ない茶室の静けさは何なのでしょう。ああ、今日はお茶室に足を踏み込まなければ良かった・・・なんて後悔じみた気持ちになってきました。

午後は、再び出かけます。
そして、ほんの束の間ですが友と楽しい時間を共有して話しに花が咲きました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

慌ただしい一日は平常心是・・・

2012-08-19 19:58:55 | 日常雑感
昨日下見に出かけた、人形劇フェスタの本番です。冷房の効いている部屋でしたが、人の熱気と演じている方達のパワーに圧倒されてしまった一日かも知れません。



受付ではスヌーピーがお出迎え

会場では時間通り始まりました。お客さんは椅子の席も、茣蓙を敷いた特設席もいっぱいです。どこからこんなに人が来るのだろう??不思議に思えるほどでした。



昔の芝居小屋のような設定です。

人形劇を行うところが4箇所設営されておりますので、いつも正面の舞台で演じられるわけではありません。左のスタンドのような舞台で始まると、お客さんが、いっせいに左を向きます。そして、次は右側の小ステージで始まるとお客さんがそちらを向きます。誰が考えたのか面白い方法です。

「さぁ~皆さん今度は左側ですよう~。」こんな掛け声が、終るたびに会場に響きます。



演じている皆さんは、みな子供達の心をがっちりと掴んでおります。見事なものです・・・。



写真でも分かると思いますが、子供達が乗り出して見ております。この子たちは完全に物語の中に引き込まれているのがよく分ります。



一番最後に演じられた「ジャックと豆の木」

10時から昼食を挟んで3時まで続いた人形フェスタでしたが、こういった催しは今まで縁のないことでしたので、戸惑ってしまう事ばかりでしたが、主催する側も観覧する側も、どちらも楽しんでいるのが手に取るように分った一日でした。



最後の出し物が終ると、スッタフは総出で来てくだすった皆さんに感謝の拍手。見に来ていた人たちもお礼の拍手。お互いの心がひとつになった瞬間でもありました。

こうして慌ただしい一日が終わりましたが、とりあえず無事に終りましたのでホッとしているところでもあります。
しかし、忙しい展開でした。「幕間(まくあい)というものがない」こんな珍しい劇は初めての経験ですので、テープの入れ替えすら秒単位の忙しさでした。

そんな時でも、いつでも気持ちは平常心・・・是道・・・こんな一日でした。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日も無事是・・・

2012-08-18 19:00:32 | 日常雑感
暑い一日でしたが、今日も無事に終わりました。

明日、隣町で人形フェスタが開会されるそうで、その会場の下見に行って来ました。それもビデオ撮影を頼まれたためのもので、どこからどんな風に撮るか・・・・などなど話し合って決めて来ました。



準備は着々と・・

この広いところに、人形劇をする小さな手作りの舞台を作り上演するそうです。30人くらい集まっていたほとんどが女性で、皆さん黙々と自分の分担された仕事をしておりました。

女性パワーを目の当たりに見せ付けられた感じです。



円陣を組んで気勢を上げる

準備が済んだところから練習が始められ、スッポットライトに浮かび上がった人形達が生き生きと動き出したのが実に面白かった。
明日が期待できそうです。



舞台が仕上がってゆきます。

ここまで見届けて、様子が解ったので帰って来ましたが、やはりぶっつけ本番といった事になりそうです。

夕方に知人から葡萄が届けられました。何という葡萄かは知りませんが、明日ご先祖様にお供えしてから頂くことにいたしました。



美味しそうな葡萄

明日は、この葡萄を頂いて撮影に行こうと思います。きっといい映像が撮れると思います。

今日も一日飛び回りましたが、無事是・・・貴人でしょうか。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夕顔棗を考える

2012-08-17 17:59:05 | 道具は語る
外に出るともの凄い暑さが襲って来るような一日でした。東京も今年一番の暑さだったとか・・・

お盆休みも終り、8月も後半になりましたので、少しずつ道具の入れ替えをしなくては・・・と思いつつ、中々腰を上げない現実がありまして・・・。



夕顔棗

今頃が夕顔の最盛期でもありますので、夕顔棗は夏の茶会などにはよく使われます。
それでも、今風な使い方としては、やはり源氏物語の中から、「夕顔」をテーマとした道具組で使いたいところです。


源氏物語では

夏の暑い最中に、可愛がって育てくれた乳母が病を得て五条の別宅で静養しているために、見舞いに立ち寄ると、乳母の家の隣の小家の塀に見慣れぬ白い花が夕闇に浮かび上がって咲いておりました。

供の者に尋ねると「夕顔」だと教えてくれたのです。「一枝折って参れ」と命じると、その家から女が出てきて、「この花は蔓ものですので扱いにくいですから、これに載せてどうぞ」と香をたきしめた白扇を差し出すのです。

扇には
心あてにそれかとぞ見る白露の 光そえたる夕顔の花

あて推量ですが、源氏の君様と拝察いたします。白露の光にひとしおお美しい夕顔の花 とこんな意味でしょうか。源氏へのラブレターです。
こうして源氏が夕顔の宿の女の虜になって物語は進んで行きます。



源氏香の内 夕顔

前にも書きましたが、源氏物語の54帖の第1巻の桐壺と最終帖の夢浮橋を除いた52帖が図案化されたもので、お香をそれぞれに当てるゲームとして今日に伝わっております。

また、季節ごとに様々な茶道具や着物の意匠として使われ季節感や風雅を表しております。

「夕顔之墳」といわれる場所があるそうで、物語に登場する人物のお墓がある不思議さ・・・。

源氏物語がいかにたくさんの人達に読まれ語り継がれていたかが理解できる証しでもあります。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドックは疲れる・・・

2012-08-16 17:54:37 | 日常雑感
今日も合言葉のような暑い暑い一日でした。この暑さは、夜になっても余り気温が下らないと予報士が言っておりましたが、今夜も寝苦しい夜となるようです・・・。

今日は、毎年の恒例となっております人間ドックに行って来ました。
朝早く出かけて、昼過ぎには帰って来る事が出来ました。

受付8;00からスタートです。診察着に着替えてから、係りの人の誘導で、身長・体重・聴力・視力・眼圧・眼底・血圧・採血・肺活量・心電図・胸部レントゲン・腹部エコー検査・そして、胃カメラと続きすべて終るのに1時間30分くらいですか。
最後に、医師の診察問診で終了でした。

特に指摘されたところはありませんでしたから、今年も異常なく通ると確信・・・しております。



病院の中とは思えない・・・

朝食抜きでたくさんの検査をしておりますからお腹はペコペコでした。
数あるメニューから、大好きなお寿司のお膳を頼みました。

献立表が添えてありまして、それにカロリーが書き込んであります。そして、サラダは病院らしく「30種サラダ」と明記してあり、葉物からナッツ類まで盛り上がるように並んでおりました。また、汁も丁度良い味でしたので、自宅での塩加減が薄味に移行しているのを実感いたしました。

ここの病院は、レストラン並み(それ以上かも知れない)のしゃれた空間を有し、人気のひとつのもなっております。
レストランで働いている方々も、洗練された教育と訓練を受けているのか、柔らかな物腰で、接客されております。



デザートは選んでスイカ

食べ終わると直ぐにお膳を下げに来て、デザートの注文を聞いて持って来てくれました。
アイスクリームや冷たい飲み物は遠慮して、温かい紅とスイカをお願いいたしました。

ゆっくりとした気分で食事をして帰ってまいりました。
多分再検査はなし・・・だと思っております。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

焼きあがった作品は・・・

2012-08-15 18:53:42 | 日常雑感
今日は日差しのないだけ過ごしやすい日だったようです。西日本の大雨の災害が気になります。

6月に行った陶芸教室で作った茶碗などの力作が届きました。ほとんどは作った人に引き取られ、私共社中の人達の物だけが残っております。



初めてにしては上出来。白いのが茶碗、茶色の物はそれぞれ・・・

さすがに自分の作った茶碗は直ぐに分るらしく、サインを見ずにそれぞれ手元に引き取られておりました。合宿の夜は、この瞬間が一番楽しいらしく大騒ぎ、お互いに見せ合ったり直ぐ仕舞ってしまったり、暫くざわめきが続いておりました。

初めて作陶に挑んだ方、すでに何回か経験している人、様々でしたが、やはり経験している人はちょっと違ってイメージ通りの作品になっておりました。

今日も散歩に出かけてきました。昨日の水没した地下道はすっかり水が引いておりました。

この時期は花も少く、散歩コースで見られる花々もすっかり少なくなっております。そんな中、何もそこまで・・・と思うほどの名を持つ花が、そこかしこにたくさん咲いております。



ヘクソカズラ(漢字は遠慮・・・)

これほどまでの名前を頂戴している花は他に見渡らないと思います。茎や葉がそのような悪臭を放つところからの命名ですが、触ったりすると臭いを発するのですから、動物に食べられないように嫌な臭いを出すとか、何か意味があるのでしょう。

万葉集に、このヘクソカズラを読んだ歌が1首だけあり、その歌には「クソカズラ」とあるそうで、この時代から後に「へ」が付け加えられたといわれております。

アカネ科ヘクソカズラ属で、ヤイトバナ(灸花)とも呼ばれております。

あちこちにたくさん咲いており、花ひとつを見れば綺麗なんですが・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

散歩に出かけると・・・

2012-08-14 19:32:21 | 日常雑感
夕べから朝にかけて降っていた雨が嘘のように晴れ上がり夏の日差しがいっぱいの一日でしたが、近畿地方は大雨が降り続き、特に京都の被害が大きかったようです。

色々な行事も終りましたので、今日は、今日こそはと散歩に出かけました。ところが、昨夜からの雨でいつも通る地下道が半分ほど水が残っておりまして通行禁止となっておりました。



いつもの地下道が水没・・

散歩の時は必ず通る地下道ですが写真のように通る事が出来ず、コースを変更して歩き始めると、中々面白い風景に出会い、写真を撮りながら楽しい散歩となりました。



萱の茂る向うにぽっかりと雲が浮かんでいる。

コースを買え家々の間を抜けると、広々とし空間に土を盛り上げたところがあり、萱が生い茂る自然の小さな丘になっておりますが、その向うの雲がなんとも言えず綺麗に見えたので撮って見ましたが、私のカメラではとても撮りきれませんでした。

散歩は再び家々の間に入ってゆきますが、ここで珍しい物に出会いました。今まで見たことのない光景です。



キュウリとナスに割り箸で足をつけ動物にしてありまして、そこまでは時々見ることがありますが、写真のように、動物に餌をやっているような光景です。
いかにも食べているように見えませんか?

家を出て1時間、7000歩ほどになりましたので、帰り始めると、今度は本物の綺麗なはとに出会いました。足環を漬けておりますから、どなたかに飼われている鳩なのでしょう。近づいても逃げません。



鳩は平和のシンボルといいますが、こんな綺麗な鳩を見ると納得してしまいます。

今日はコースを替えて歩いた事のないコースでしたが実にたくさんの出会いがありました。最後に通り過ぎてから戻って改めて見て思わず笑ってしまった写真を・・・。



この自販機は小学生の通学路にあります。何度かいたずらされたのでしょうか?

効き目があるでしょうか??
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暑い日々の中で・・・

2012-08-13 16:23:55 | 日常雑感
何だか蒸暑い一日でした。夏だから暑いのは当然ですが、体にまとわり付くような蒸暑さはこたえます。

一昨日ジャズバンドの演奏会が草津温泉のホテルで行われましたので、そのビデオ撮りに行って来ました。例年の事とはいえ、あの巨大ホテルが満室だそうで、驚いてしまいます。



ディキシーランドジャズを中心に演奏

回を重ねるごとに思うのですが、お客様を見ておりますと、両極端に分かれていることに気がつきました。
それは小さなお子様を連れた若い夫婦(小学生未満?)と、老夫婦が占めている割合は70%くらいではないか・・・??そんな事を思っております。

ホテルでの演奏は、子供さんから老人まで幅広く、選曲も難しいものがあるらしく、思案の後がよく伺えます。
80歳に近い人達が中心のバンドですので、必然的に昔々の曲になってしまいますが、ディズニーやホスターなどを取り入れた新しいレパートリーで幅を持たせて楽しい演奏会になりました。


そして、今日は久々の工場見学に行って来ました。



説明の後頂いた飲み物で咽を潤す

広々とした清潔そうな工場では、ラインがフル活動しておりましたが、社員の人は見渡らず、聞けば、工場の中には2~3人がいるだけであるそうです。

1分間に62本造るそうで、それを作るのに機械は昼夜を問わず動いております。そうして作られた製品を日本全国で消費してしまう凄さ・・・誰が飲むのでしょうか。

知り合いの小さなお子さんのいる人達に声を掛けて行きましたが、子供達があんなに真剣に見ることに驚きました。



姉弟がしっかりと手を繋ぎ説明を聞いている姿は微笑ましい。

そんな工場見学でしたが、遥か昔に行った工場とは雲泥に開きがあり、人手を使わないで、いかに効率よく製品を作るかだけが最優先されているように感じました。でも、口に入る物を製造している事を考えれば、人がいっぱいいる手作業より遥かに清潔な事だと思っております。

面白い経験でもありました。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

茶道の合宿で・・・

2012-08-12 15:53:40 | 茶の湯
久しぶりに我が家に帰りホットしておりますが、相変わらず暑い日が続いております。
自分自身のために書き続けていたブログを5日間休んでしまいましたが、今日から再び書いて行きたいと思っております。

この5日間旅行で楽しんでいた訳でもなく、言うなれば、仕事の続きといったところのようでもありました。

まず8月8日から3日間は合宿。そして、11日はビデオ撮影のため草津温泉行と日程が5日間続いてしまいました。


大広間の床の間



朝礼

合宿は、茶道部の年中行事の一つで、棚の扱い、道具の拝見など普段では時間的な余裕がなくて出来ないことを集中的に行える貴重な時間となります。

旅館の大広間に、人数の多い少ないという変化はありますが、4箇所から7箇所の点前坐を作り、それぞれのグループに分かれてお稽古を行います。



稽古風景

初日は誰もが張り切っておりますから、きびきびとしたお点前が続きますが、2日目に入りますと、誰もが膝が痛くなり、あちこちで膝を伸ばしている人が多くなって参ります。
しかし、指導に当たっております方達は、お点前が休む事無く続きますのでもっと大変かも知れません。



花は有馬篭にタカノハススキ・ケイトウ・ヤブミョウガの3種

この合宿が行事としてスタートした時に、まだ若かった私達が、「合宿という貴重な時間を無駄にしてはいけない。指導してくれる先生方を休ませないような気持ちで、準備をして待機していて下さい」

数十年前の言葉でしたが、その言葉は、連綿と受け継がれ、今も生き続けております。
お点前中の組が、「お仕舞いにいたします」が合図になって、次の組が準備のために動き始めます。

こうして伝統が生まれ受け継がれて行くんだなと思うようになりました・・・・。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする