tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

お茶席で花火を・・

2012-08-03 18:47:11 | 茶の湯
毎日暑い日が続いております。夜になると遠くの花火の音が聞こえてきます・・・。

昨日、雷様のお茶碗でお茶を頂きましたので、今日はお道具の拝見をしてみようと思います。
拝見という茶道独特のことで、使っていた道具をお客様に見ていただく作法です。



拝見に出された棗と茶杓

お道具が出されると、主客での問答があります。

客 お棗は
主 花火蒔絵中棗でございます。
客 お塗りは
主 〇〇でございます。
客 お茶杓のお作は
主 〇〇でございます。
客 ご銘は
主 涼風でございます。
客 いずれも結構に拝見いたしました。

このような問答を終えると、日々忙しくしている人たちを花火見物に連れ出してくれたのだという事が分かります。
雷様は、タイコを海に落としてしまっているから夕立は来ない。団扇の香合を出してありましたので、その団扇を持って、涼やかな風を感じながら、遠花火を楽しむのもオツナ話ではありませんか。

このように、道具ひとつ一つに、しっかり働いてもらうと、お茶席も和やかに、そして意義ある空間になってまいります。

お茶って楽しいものですね。
コメント
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