tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

花の命を永らえる・・・

2014-12-24 17:50:58 | 徒然日記
12月24日(水)
遠くの山々が真っ白な姿を見せており、雲ひとつなく、そして風も無い穏やかな一日でした。
クリスマスイブという事ですが、楽しんでいる方も大勢かと思います。

   

   曙椿

先週床の間に生けました「曙椿」が、いつ開いても良い状態でしたが、今日やっと開き始めました。
床の間ですから、冷たい風にも当たらずにおりましたから、花びらもピンクをそのままに、綺麗に咲きました。

庭に植えてある椿は、よほどの条件の良い枝でないと、花びらが風にあおられて茶色くなってしまいます。

      

   曙の蕾

この蕾が開いたのですから、予測していたとはいえビックリでした。

先生がお元気でいた頃、お稽古に通って行くのに、必ず花を持参して行きました。
始めの頃は、自分の都合に合わせて、持って行ったり、行かなかったりという事もありましたが、先生の喜ぶ姿を見るにつけ、行くたびに持って行くのが習慣になっておりました。

その花も、土曜日のお稽古の人が、自分のお稽古のために持って帰ったそうです。
私の持って行った花が、木・金・土と三日間先生の稽古場に飾られ、その花が、また、どなたかの家に持って行って飾られていたのです。

炉の頃は、椿と枝物ですから、それほどの手入れは必要ありませんが、風炉の花は、大変だったと聞いております。
持って帰った人は、その花の命をいかに永らえるかと、花に霧を掛け新聞紙にくるみ、さらにその新聞紙に霧を掛けてもたせたそうです。

それ程、皆さんに見ていただけた花も幸せというものでした。

今日は親しい友人のお母様の告別式に行って参りました。
お母様は何年も前から記憶が遠くなり、ここ数年は、友人が施設を訪ねても誰だか分からなかったそうです。
ご冥福をお祈りいたします。

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