tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

水の流れは途切れない。・・・では、ない?

2013-06-07 19:09:31 | 茶の湯
6月7日(金)

相変わらずの空梅雨です。
テレビでもあちこちのダムの映像を写したり、作物や果物のダメージを強調しているようです。

今日は自宅でのお稽古です。



花はホタルブクロ・キョウカノコ・タチバナ草・キンシバイそして八丈イトススキ

夏らしく模様替えした最初のお稽古です。
来た方達も、「わ~。夏になっている」と小さな声で話しております。

お茶を通じて季節の移ろいを感じていただければ、汗をかきながら襖をしまい、季節の道具に入れ替え皆さんをお待ちした甲斐があるというものです。

日本には、四季折々の趣がありますので、そんな事を感じていただけたらと思います。

我家の庭には、たくさんの初夏の花が咲いております。
今日はどれを生けようか・・・贅沢な選択をしながら切り取って参りました。

白色のホタルブクロは玄関先にたくさん咲いておりますので、来宅する皆さんが見ながら入って来ますので、紫のホタルブクロにしました。

京鹿の子も、生けている時にも赤い小さな花がポロポロと落ちておりましたから、今日が使用限度のように思います。
タチバナ草は、今が盛りと咲いております。
この花も比較的栽培が難しく、2度ほど失敗しておりますが、今度はしっかり咲いてくれました。

気にしながら育てている花が蕾を持ったときは嬉しさもひとしおです。

キンシバイ(金糸梅)は、低木落葉木でうつむいて咲く花の姿は楚々とした佳人といった趣があり、満開になるとちょっと触れただけでポロリと落ちてしまい、美人薄命の感がある。
(茶花植物図鑑 主婦の友刊より)



軸 清流無間断

雨が降らず川の水もすくなって流れも小さくなっておりますが、今日の軸は、流れる水は途切れる事が無い、といった解釈で、この時期によく掛けられます。

本来は、物事を相続し変化してゆく様を流水に托したものだそうで、論語の、「子、川の上に在りて曰く、逝く者は斯の如きか。昼夜を舎めず」。(禅語百科 淡交社刊)

それでも、清らかな水がさらさらと流れてゆく光景を思い浮かべながら、一服いただければそれで幸せ・・・・。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする