さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

新井田、またも苦闘

2006-03-04 22:43:56 | 関東ボクシング
判定が出た瞬間はかなりびっくりしました。
うーむ...新井田の勝ちですかねぇ...。

謎の挑戦者ロナルド・バレラ(世界ランクが急に8位になっていたのはご愛敬)、
スイッチしながらどんどんワンツーを打ってきましたが、さほどの迫力でもなく。
しかし新井田が散発的な攻撃以外はほとんど何も出来ず受け身のままなので
試合はバレラの攻勢が支配していると思いましたが....。

もちろん、所詮はTVで見た印象に過ぎないわけですが、
私はてっきり新チャンピオン誕生だと思って、
こらあ日本人挑戦者殺到やな、いや新井田が直に再戦したがるかなとか、
いらんことばっか考えてました(^^;)


しかし今日の試合は、新井田の体調不良があからさまに見えて、
どないもこないもでありました。

試合中、打たれてもないのに、つらくてぼぉっとしてしまってる
ボクサーの姿は、はっきりいって見たくないです。
試合として面白いとかつまんないとかいう以前の問題で。

8R、観客から何やら野次が飛んだようで、
試合中にもかかわらずそちらに視線を向けてしまった新井田の姿は
あまりにも哀しいものでした。
本人は思うに任せぬ苛立ちがあったのでしょうが、
一瞬、試合への集中が切れかかっているように見えました。


新井田は今日みたいな調子でも、時折センスの良さを見せてはいました。
次回は強敵ランダエタとの再戦だそうですが、なんとか良いコンディションで
良い試合を見せて、改めて実力を証明してほしいものです。

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マヨール!マヨール!マヨール!

2006-03-03 23:54:14 | 海外ボクシング
月曜日の話を今ごろというのが、いかにも怠惰な私らしくてアレなんですが(^^;)
比国の天才強打者ロデル・マヨール、WOWOWに初登場でした。

私はこの選手には相当惚れ込んでおりまして(^^ゞ
山口まで彼のOPBFタイトルマッチ挑戦試合を見に行ったこともあります。
大中元気戦、壮絶な初回ノックアウトに震え上がって、その後に震えるような感動をしました。

地元期待の大中の完敗にもかかわらず、観衆は誰も不満を口にせず、
完全に納得顔で帰途についてゆきました。
これが本物の「世界」の選手だ、この選手こそ、いずれはアジアのロペスとなって、
世界の軽量級を席巻するに違いない、と、大きな期待を抱いたのでした。

さてさて、世界挑戦権を賭けたロレンソ・トレホ戦を控え、
三迫ジムと契約し、ドリームジム三浦会長に指導を受けるなど、
彼を取り巻く環境は大きな変化があったようです。
試合ぶりを見ると、なるほど、多少日本人指導者の影響か、
より全体のバランスに配慮したボクシングになっていました。

今までのマヨールは、過程より結果を優先するとでも言えばいいのでしょうか、
決め手の一発強打が決められるのならば、他のことはまあいい、という感じでした。
タイ王者チャオチャーンを一撃で悶絶させたボディへの左アッパー、
大中戦ですれ違いさまに決めた左フック一発、
何せ当たると思えば即座に打つ、そして足りなきゃ怒濤の追い打ち。
きわめて勝負が早いボクサー、それがマヨールでした。

もちろん、ただの攻撃型ファイターではなくて、
大中戦では左ストレートを一発もらったあと、
明らかに丁寧に頭の位置を左にずらして、大中の左を封じ、その上で攻め込んでいきました。

元々、そういう素養がある選手ではあります。
しかし今回のトレホ戦では、さらに相手にとって打ちにくい的となることを
強く心がけているように思いました。
攻撃面でも、強弱をつけて相手の様子をうかがいながら打っていく感じでした。

初回と4回に、左アッパーを決めてのKO勝ちでしたが、
ミニマム級離れした、強烈なKOに、メキシコの観衆も驚愕したようでした。
あの山口の観衆と通底した感情を、かの地のファンにも抱かせたマヨールの姿に
またしても感動してしまいました。

次のイーグル戦は5月上旬とのことですが、これはもう、直に見るしかありません。
イーグルも見てる前で、ちょっとエエ勝ち方しすぎとちゃうかーと、
その辺がちょいと心配ではあるんですが、この試合はきっと、
ミニマム級の水準を超えた、ものすごい試合になるだろうと思います。

コメント (2)
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