さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

マヨール!マヨール!マヨール!

2006-03-03 23:54:14 | 海外ボクシング
月曜日の話を今ごろというのが、いかにも怠惰な私らしくてアレなんですが(^^;)
比国の天才強打者ロデル・マヨール、WOWOWに初登場でした。

私はこの選手には相当惚れ込んでおりまして(^^ゞ
山口まで彼のOPBFタイトルマッチ挑戦試合を見に行ったこともあります。
大中元気戦、壮絶な初回ノックアウトに震え上がって、その後に震えるような感動をしました。

地元期待の大中の完敗にもかかわらず、観衆は誰も不満を口にせず、
完全に納得顔で帰途についてゆきました。
これが本物の「世界」の選手だ、この選手こそ、いずれはアジアのロペスとなって、
世界の軽量級を席巻するに違いない、と、大きな期待を抱いたのでした。

さてさて、世界挑戦権を賭けたロレンソ・トレホ戦を控え、
三迫ジムと契約し、ドリームジム三浦会長に指導を受けるなど、
彼を取り巻く環境は大きな変化があったようです。
試合ぶりを見ると、なるほど、多少日本人指導者の影響か、
より全体のバランスに配慮したボクシングになっていました。

今までのマヨールは、過程より結果を優先するとでも言えばいいのでしょうか、
決め手の一発強打が決められるのならば、他のことはまあいい、という感じでした。
タイ王者チャオチャーンを一撃で悶絶させたボディへの左アッパー、
大中戦ですれ違いさまに決めた左フック一発、
何せ当たると思えば即座に打つ、そして足りなきゃ怒濤の追い打ち。
きわめて勝負が早いボクサー、それがマヨールでした。

もちろん、ただの攻撃型ファイターではなくて、
大中戦では左ストレートを一発もらったあと、
明らかに丁寧に頭の位置を左にずらして、大中の左を封じ、その上で攻め込んでいきました。

元々、そういう素養がある選手ではあります。
しかし今回のトレホ戦では、さらに相手にとって打ちにくい的となることを
強く心がけているように思いました。
攻撃面でも、強弱をつけて相手の様子をうかがいながら打っていく感じでした。

初回と4回に、左アッパーを決めてのKO勝ちでしたが、
ミニマム級離れした、強烈なKOに、メキシコの観衆も驚愕したようでした。
あの山口の観衆と通底した感情を、かの地のファンにも抱かせたマヨールの姿に
またしても感動してしまいました。

次のイーグル戦は5月上旬とのことですが、これはもう、直に見るしかありません。
イーグルも見てる前で、ちょっとエエ勝ち方しすぎとちゃうかーと、
その辺がちょいと心配ではあるんですが、この試合はきっと、
ミニマム級の水準を超えた、ものすごい試合になるだろうと思います。

コメント (2)
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