協会とコミッションの協議会で、7月にも、とされている興行開催のガイドライン策定が協議された、という記事です。
やはりというか、こういう方向性を探り、打ち出していかないことには、どうにもならないのだろうなあ、という感じです。
配信や放送がビジネスとして成り立っているレベルの試合など、世界戦のうち一部に過ぎない。
個々の業者の都合、限界を変えようという気のない前提で組まれた試合に、コンテンツとしての価値がない、という現実は、危機において、改めて違う形で、業者を苦しめています。
それはひとまず置いて、先の話をしますが、気になるのは客席について「前後左右を空けた」状態であれば観客試合を認める方針、という部分。
実質、収容人数が3分の1くらい、ということですが、細かいことを言えば、前後左右のみならず、左右斜め前、及び斜め後方も空けないといかんのやないかなあ、と。
その場合、3分の1で済むのでしょうかね。
何しろ、チケット販売ゼロでは到底立ちゆかないでしょうから、この辺は大きな課題ですね。
まあ、普段から、ほとんどの興行が「実売」「実券」で客席が埋まっているわけでもないやろう...というのは、こんな時に皮肉が過ぎますね。すみません。
やっぱり、業界挙げて、業者全体で一致してのカード作りをして、それをパッケージで放送、配信媒体に売る、というビジネスが構築されていれば、この危機にあっても、なんとか窮状をしのぎ、事態が改善するときまで...という希望も持てたでしょうに、という繰り言が、心中から消えません。
本当に今さら、そんなことを言うたところで、というのも、よく分かってはいるんですが。
少なくとも、従来型の常識が通じない時代が、これからやってくるのだとしたら、そこで色々と変わって行かねばならない、のでしょう。
しかし、時代に「強いられた」変容は、大抵の場合、良い形では根付かず、また継続性も持てないものになる、というのがお定まりです。
何もボクシング業界に限った話ではなく。
まあ、あまり大きな話にしてしまうと、自分で自分の首を絞めるようなものですので、この辺で止めにしますが...。
今から劇的に新たな展開があるとも思えませんが、新世代による取り組みもあるし、YouTubeひとつとっても、これだけ広まっているんですから、徐々にでも変わって行ってほしいものです。
関係者同士も、精神的にも物理的にも距離が縮まるネット時代なのですから、共通の課題に対して、一致して立ち向かってほしいですね。