昨日はホールでダイナミックグローブがあり、今日は岡山で和氣慎吾再起第二戦がABEMAで配信と、あれこれ立て込んでおりますが、とりあえず水曜日の感想文最後、ということで。
松本圭佑は、ナイジェリア人で、マイナータイトルやインタータイトル獲得歴のあるリドワン・オイコラと対戦。
序盤から長いワンツーで脅かし、芯は食わないが良いヒットも。
これによってオイコラ、元々技巧派寄りというか、引き気味の傾向あり、という感じが、本腰入れてイモを引き...もとい、本格的に守り重視のバランスになってしまいました。
技術も耐久力もけっこうある選手が、守り一辺倒に近い感じで、それに対して松本も、佐川遼戦がそうだったように、試合が進むに連れてパワー、出力を調節しないと、不安な面がある。
それはキャリアの問題でもあるが、あの体格でフェザー級に落とすことの弊害でもあるか。
今回は練習段階で負傷も抱えていた、と試合後に報じられましたが、まあ何しろ、桁外れの破壊力でもって、オイコラを打ち崩す、という期待は出来ないだろうなあ、という予見は、結局最後まで覆りませんでした。
オイコラに関しては、前戦のトラブルなども影響した?のか、最初からいまいち覇気を感じませんでした。
唯一見た、李鎮宇戦の試合ぶりを見るに、あまり過大に期待も出来んか、という印象でしたが、結局そのままだったように思います。
バンタム級トーナメント準決勝、もう一試合の方は、真正ジムの穴口一輝が、三谷大和ジムの梅津奨利にクリアな判定勝ち。
サウスポーの技巧派、穴口が、強打に賭ける梅津を、パンチの正確さと、打ち終わりの防御動作の巧みさで上回った試合でした。
序盤の内は、梅津も強打を狙える間合い、距離だったと思いますが、徐々に穴口が、大きく外すではないが無駄の無い左右への動きを見せ、結果、ヒット数でだいぶ差が付きました。
真正ジム山下会長がチーフセコンドに入るなど、期待されているだけの巧さを見せた穴口、好選手ですが、次の相手が堤聖也となると、まだちょっと厳しいかも...と思ってしまいますね。
もちろん勝てば一気に檜舞台のチャンス到来ですから、全力で挑むことでしょうが。
大橋ジムと契約したWBAフライ級2位、デーブ・アポリナリオは、同じくWBA9位という、ブリアン・モシニョスと来日初戦。
なかなか厳しいカードですが、サウスポーのアポリナリオ、左ストレートが速く伸びるだけでなく、バックステップしたあともしっかり打てるスタンスを作れている点が目を引く。
これが出来ているので、モシニョスが攻め込もうとしても、連続して攻撃が出来ず、メキシカンぽい押し込んでのラッシュなどがあまり出ませんでした。
2回、ラッキーなダウンを奪い、その後も左ダイレクトのヒットが何度もありましたが、7、8回はモシニョスにボディを打たれ、少し失速気味。
やはり楽な相手ではなかったですが、判定は問題無しだったと思います。
大橋ジムが世界ランカーと契約というのは、どういう理由かと思うところですが、WBAフライ級2位ということで、ダラキアンvs阿久井戦の勝者にいずれは、というところなのでしょうかね。
どうせならこの選手と、復調してきたら京口紘人が対戦して、勝者が世界戦へ、みたいな流れになったら良いなあ、と思いますが、はてさて。
第一試合に出た山口聖矢は、右カウンターで見事な初回KO勝ち。
元Jリーガーで、少年時代から井上尚弥と友人だったという経歴は、なるほど話題性豊かですが、試合ぶりもなかなか見事。
ジャブ一発取っても、身体の膂力を拳に乗せて打てている、という点で、井上尚弥と通じる部分あり、でした。
もちろん29歳という年齢もあり、今からそれ以外の部分を完璧に取り揃えた「モンスター」と比肩しうるわけではないですが、とりあえず新人王戦に出るのだとしたら、注目選手であることは間違いないでしょうね。
さて、毎度盛り沢山のLemino配信、セミとセミセミが凄すぎましたが、他の試合もそれぞれ見どころありでした。
ありすぎて大変、という感じもありますが、そうでなくても試合終了が午後10時を優に過ぎて、10時20分くらいでしたか。
休憩もほとんど無しで、次から次へと試合やってこれですから、やっぱり盛り沢山過ぎますね。
こちらは家で配信見てるだけですから、まだ良いですけど、会場へ見に行ってたら、首都圏の方でも大変なんじゃないですかね。都内でもなかなか、かもしれません。
複数世界戦イベントでも当然、思うことですが、ボクシング興行って、もう少しひとつずつをコンパクトにした方が良いんじゃないでしょうか。
最近、ネット配信になってから、事情あってのことでしょうが、色々と過大に、過剰になっている面がある、と強く感じますね。
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