さうぽんの拳闘見物日記

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拳闘見聞の日々。

LA、NYの次はタシケントの大箱 岩佐亮佑、アフマダリエフ戦決定間近

2021-01-13 05:29:46 | 海外ボクシング

年が明け、徐々に日本のタイトルホルダーの次戦についての話題も出てくる頃ですが、ある意味、一番気にかかるというか、いったいどうなるんだろう、と心配だったIBF暫定王者、岩佐亮佑の次戦について。
これはどうやら中央アジア、ウズベキスタンのサイトみたいですが、WBAとIBF(正規)のダブルタイトルを保持するムロジョン・アフマダリエフとの対戦は、タシケントにて3月13日に開催。
Google翻訳によりますと「間もなく公式に発表される」と書いてあるようです(笑)。


僅かキャリア8戦でダニエル・ローマンを攻略したアフダマリエフの試合は、DAZNで見ました。
小柄なサウスポーで、左右ともフック気味のリードで入って強振するので、一見すると単調なファイターと見えるのですが、半歩程度の小さい後退で外したり、サイドに身体半分ずらして打ったりする、地味な巧さがあります。
また、試合が進むにつれ、パンチの軌道をストレート中心に変えたり、相手のレバーを左で叩いたりするなど、地味ながら意外に多彩。

そして、見た印象の通りなのは心身のタフネス。
執拗な手数、ボディ攻撃が売りのローマンと真っ向からやり合い、終盤にもロープを背負わせ、最終回の逆襲にも怯まず、逆に攻め込む場面も。

五輪銅メダルの経歴を持ちますが、いかにも「あの辺」のトップアマらしい、ある意味プロ以上に頑健で、なおかつ技術レベルも地味に高い、という選手の典型と見えます。
ご多分に漏れずコロナ渦の影響で、防衛戦が出来ていないわけですが、まずはIBF暫定王者の岩佐と対戦する運びとなったようです。


この試合、昨年末にアメリカで、って話もあったのですが、立ち消えになっていました。
アフマダリエフの「ファンベース」ってんですか、それがどこにあるのかがよくわからず、アメリカで何かの大試合のアンダーに入るのか、それとも日本に持ってこれるのか(これまた、複数のうち、と以前ならなったかもです)、それともまさかのウズベキスタン遠征か、と思っていたら、まさかの話になるようです。
「まさか」と言っても、かの国のプロボクシング興行事情など何も知らないので、失礼な話なんですが...。



今回、話に出ている会場は The Humo Arena Sports Complex というところで、こちらの記事によると、2030年のアジア大会を開催するために「国家の威信を賭けて」作られた、12500人収容のアリーナなんだそうで。
完成したのは一昨年の夏のようで、まだ新しい施設ですね。


上空からの外観はこんな感じ。




こちらは夜か。欧州のスタジアムぽい。格好良いです。
まあ、このくらいのデザイン性があるのが、世界標準なんでしょうね。




内側の様子。普段はアイスホッケーなどが行われているらしいです。





中央アジアというと、一昨年くらいですか、ノルディ・ウーバーリがカザフスタンで防衛戦をやったのをYouTubeで見たことがありますが、えらく広くて殺風景な会場に、観客も満員とは到底言えない、ちょっと寂しいロケーションだったのが印象に残っています。
しかし今回は、ウズベキスタンのヒーローであろうアフマダリエフが、暫定王者の冠を持つ、最上位挑戦者である岩佐を迎え撃つ試合を、首都に建造されて間もない大会場で行うわけですから、かなりの盛り上がりになることでしょう。

当然、客数制限などはあるのでしょうが、それでも岩佐にとり、敵地の不利は様々にあることでしょうね。
ここ二試合、ロスとNYで強敵と闘い、連勝してきた岩佐といえど、相手の強さが一段違う上に、厳しい状況で闘うことになりそうです。
ただでさえ強敵なんですし、世界的に注目度の高いアメリカのリングで、と思わずにはいられませんが、これもコロナ渦の影響、その一環なのでしょうね。

しかしもう、やると決まれば仕方ない、やって勝つだけの話です。
今の岩佐亮佑ならば、リング外で滅多なことがなければ、どこに出しても、自分の持ち味をしっかり出して闘い抜くはずです。
TJドヘニーに東京で惜敗したのち、ロスとNYで、ある意味開き直ったというか、肝の据わった闘いぶりを見せている岩佐です。
その点については、まったく心配要らないでしょう。
おそらく日本人ボクサーとして未踏の地であるウズベキスタン、タシケントにて、しっかり突き放し、長短の打ち分けを決めて、王座奪取(IBF統一)を成し遂げてほしいものです。


ただ、ひとつ心配なのは、この試合、どのようにすれば見られるのだろう、ということくらいですか(笑)。
マッチルームと契約している選手の試合である以上、場所がウズベクであろうと、DAZNが世界中にライブ配信するで、となってくれるのかどうか。
もしそうなるのなら、大変有り難く、嬉しいことではあるのですが。



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ということで、一曲。
中村一義「世界は変わる」。








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