こちらもやっと正式に発表となりました。
井上尚弥、ノニト・ドネアと再戦、6月7日さいたまスーパーアリーナで。
ゴロフキン、村田戦に続いて、Amazonプライムでライブ配信されるとのこと。
前回の、神々しくさえ映った神話的な闘いからもう2年半。
コロナパンデミックの暗雲が世界を覆うなか、井上尚弥の方は相変わらずの強さを見せているのは当然として、驚きは敗れたノニト・ドネアの方。
井上はその強さと、周辺事情により却って強豪同士のカードから遠ざかっているのに対し、大ベテランのドネアの方が、ノルディ・ウーバーリやレイマート・ガバリョといった若いタイトルホルダーを連破し、強打健在を改めてアピールしている。
前回の結果から見ると、大げさに言えば逆転現象が起こっています。
まあそこまで言わずとも、バンタム級最強の井上に対し「最強挑戦者」として認めざるを得ない、見事な再浮上ぶりだ、と言えるでしょう。
「それ以上」の評価をするべきか否かは、この試合を見るまで、断言は出来ないところですが。
現状、他の対戦相手候補はもうひとつ冴えず。
陣営内部で揉めてるのか何か知らんけど、あっちで躓きこっちで転び、という具合の人がいれば、会社の違いもあり、勝ち目もなさそうだから、という人もいて...個人的には、ドネアとの再戦が終われば、バンタム級最強を改めて証明したということで、4団体統一はもう、言わずとも良いでしょう、というところですね。
それはもう、あの馬鹿みたいな奴から、WBOタイトル剥奪して、この試合を空位決定戦にしてくれればええのに、と思ったりもしますが、まあさすがにそこまでは...(笑)。
そんなことで、遂に決まってくれました。
ただ、見に行けるかどうかというと、見事にド平日、しかも週前半の火曜日、またしても埼玉と、条件としては最悪に近いですね。
尚ちゃん、地元は公称、横浜ということになっているんですから、横アリにしてくれたらええのに、と思うんですが。
正直、今のところは見送りです。まあ、Amazonプライムの配信をライブで見る、という経験もしておいた方がいいか(笑)という感じでもあります。
以前なら、アンダーで何か、好カードがあれば、と思うところですが、今は配信でそれも見られるようにしてくれるわけで...有り難い時代になったものですね。
会見の動画はけっこういろいろ上がっていますが、とりあえず。
あの笑顔に騙されてはならぬ、というところは、ホントにその通りかと(笑)。
しかしインタビュアーさん、どこのどなたか存じませんが、前回2ラウンドの左フック被弾、その「失敗」にもきちんと触れていて、なかなかエエ仕事をしてはりますね。
本来、どんな大スターであろうと、訊くべきことはきちんと訊く、という態度を崩してはいけないのがメディアというものです。
また、それに対してきちんと応対するのも、スターの側の仕事のはずです。その辺、井上もしっかりしてました。
Amazonプライムの「姿勢」「方針」をこれだけで計るわけにもいかないでしょうが、ちょっと感心したポイントでありました。
井上尚弥は基本通りにボクシングをやりますから、ドネアの左フックで、井上の目を切り裂いたのは、当然だったのかもしれませんね。
片目で立て直した井上ですが、かえって、それが慎重に戦う事になり、良かった、と井上は言ってました。
再戦はどうなんでしょう。
共に濃厚なプロキャリアを積んでますから、まさに、至上の戦いになるでしょう。