さうぽんの拳闘見物日記

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拳闘見聞の日々。

今こそ、スター街道を走り出す時だが 中谷潤人、ロマゴン戦実現なるか

2023-06-03 05:22:30 | 関東ボクシング



衝撃のベガス・デビューを果たした中谷潤人、相模原のホームタウンアスリートというのに認定され、式典に出席、という記事。
出身は三重で、故・石井広三のジムで練習していたが、相模原に拠点を移してもう長い、ということですね。

あの見事な勝利は、ボクシングファンやスポーツファンの一部には波及しているけれど、やはり一般へのアピールというと、まだまだなのかもしれません。
こういう地元での認知を足がかりに、少しずつその才能に見合った知名度が得られるようにと願うところです。


で、次の試合は秋頃。王座獲得が決定戦によるものなので、初防衛戦は指名試合に、というのが本来の形ではありますね。
昨今、その本来がそのまま実現するかというと、心許ない限りですが、一応ランキングを見ると、WBO115ポンドは、1位だった中谷と、2位アンドリュー・モロニーが闘った後、次の最上位は3位、田中恒成。
4位ローマン・ゴンサレス、5位ダビ・クエジャル、6位ケビン・ジェイク・カタラハと続きます。

田中恒成はおそらくIBF狙い、となると、最上位はお馴染みもお馴染みの「ロマゴン」になりますね。
中谷の方は、組まれれば歓迎、という感じのコメントをしています。
しかし、言えば帝拳傘下同士。組むかなあ、と...組んで欲しいですけどね。中谷にとって「有名」になるための、大きなチャンスでもありましょうし。


ロマゴンと組まないなら、クエジャル、カタラハと続きますね。
クエジャルは、亡くなったモイセス・フエンテスのラストファイトの相手。戦績も23戦全勝16KO。

KJカタラハという名前は、井上尚弥のスパーリングパートナーとして聞きましたね。16戦全勝13KO。
映像も何試合か見ましたが、左右を強振して、ボディも上も構わず打ち込んで倒す、という風。対サウスポーの試合もけっこうありました。
しかし、直近の試合はエドワード・ヘノに12回判定勝ち。うーん、あの辺を倒せんか、という。見ていないから何とも言えませんが。



中谷がトップランク契約選手である以上、アメリカのリングで、ファン・エストラーダやロマゴンとすぐに闘う情勢になるかというと、おそらくならないでしょう。
しかし、日本に持って来られるなら、それこそある意味ウルトラCと言えるフルトン、井上尚弥戦が実現したように、可能性はあるでしょう。
ただ、エストラーダよりも、組む気になればより組みやすいのは、ロマゴン戦の方だと思うのですが。

井上をNTTに抑えられた今、帝拳がAmazonPrime配信において、那須川天心以外に目玉として押し立てうる貴重なタレント、それは寺地拳四朗と共に、中谷潤人その人だろう、と思います。
ベガスでの快勝でもって、注目度が上がっている今こそ、すぐに次、大きな試合を組んで、スター街道を走って欲しいですね。
逆に言えば、このタイミングで変に地味な話をされてしまうと、いつまで経っても...という気がします。可能性としては、こちらの方が高そうで、怖いというか心配ですが...はてさて。




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2 コメント

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Unknown (月庵)
2023-06-04 13:27:17
個人的には組むか組まないかでいえば十分組みうる話だと思います。陣営的には組む障害がないこと、言っては悪いが中谷の『踏み台』としてこの上ない相手と帝拳が睨んでいるであろうこと、エストラーダとの4戦目を望むならベルトが必要だからそういう意味でロマゴンを説得しやすいこと、日本開催ならロマゴンを満足させるだけのファイトマネーを供給できること。むしろ組まずにどうする、という話ですけどね。井上との試合を流してしまった苦い記憶を考えれば。もっとも、仮に本当に組んだ場合はまともな勝負論は成立しないと思いますが……。

中谷のスーパーフライでの最も理想的な流れは、まず初防衛戦でロマゴンに引導を渡し、次でIBF王者と統一戦、しかる後にエストラーダを引きずり下ろす、という形になるでしょうが、さてどこまでそれが実現するものか。田中がIBF取ればどこかのタイミングでかなりの確率で統一戦は実現すると見込んでいますが、それだけでは物足りないというのが正直なところで、中谷ほどのボクサー、それもネクスト・モンスターと銘打つのであれば、井上の虚無みたいなスーパーフライ時代の後追いだけは勘弁してもらいたいですね。
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2023-06-05 12:12:00
>月庵さん

仰る通りで、組もうと思えば組めるはずなんです。これだけ色々要因が揃えば、と誰もが思います。しかし組まない。それが帝拳だ、と言い切るつもりはありませんが、そういう事例は過去に何度もあったし、今回もどうかな、と思うところです。そもそも中谷とジェシー・ロドリゲスの「人事異動」があったばかりですし。もし組んだら、ロマゴンの「最後」だし、というところかもしれませんが。
井上との試合は、お互いの陣営が引っ張りすぎたり、タイミングが悪かったり、でしたね。最初、フライ級の初防衛(八重樫戦の次)に組めば良かったのに、と今でも思います。
中谷の今後がそのようなものになれば素晴らしいと思いますが、その辺は「次」がどうなるかで、だいたい目鼻が付くでしょうね。田中恒成戦、もしIBFを獲ってもすんなりいくかどうか。名古屋ナショナリズムや、畑中清詞会長とCBC、名古屋経済界との強い誼がそれを阻むのでは、と思います。Amazon配信試合で凄い条件が出て、それならばやむなし、という判断がなされたら、ある意味首都圏の大手ジム所属選手を引っ張り出す以上の「画期」であり、ファンとしては歓迎ですが...。
現実は最良と最悪の間に位置する、のならば、ロマゴン戦という「スタート」があるかないかで違うでしょうけど、あると仮定すれば、ロマゴン戦、次に指名試合か何か、その後、エストラーダが王座にあれば対戦か、陥落していればその新王者の商品価値によりけり。さらに、フランコが井岡に勝っていた場合は対戦か。田中恒成戦も期待はしますが。このうち半分実現するなら、指名試合とフランコ戦など、期待度の低い方から数えた方が確かなのでは、という気がしますね。残念ながら...。
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