大阪の興行、メインはヘビー級の日本タイトル決定戦、そして韓国タイトルもかかっていた?んですかね。
正直よくわかりませんし、どうでもええ、わしゃ知らん、という気分でもありますが。
但馬ブランドン・ミツロ、韓国王者という選手を初回、右アッパー決めてコンビで追撃、レフェリーストップという流れでした。
但馬の試合をしっかり見たのは今回が初めてですが、アマチュア時代から聞いていた凄いという評判も、これ見るとなるほどなあ、という。
最初は遅い相手に余裕見せてて、ヤな感じでしたが、打ち出したら速い速い。
この重いクラスで「速い」と見えるということは、相当速いということです。「遅く見えない」だけでも、充分速いはずなので。
しかも日本の重いクラスの選手で、そういうの滅多に見ることがないですから、それだけでも充分な「見もの」です。
ただ、対戦相手に関しては、今は言うても詮無いことで、また別の話として...と割り切るにも苦しいレベルでした。
想像し得る範囲の中でも一番下、としか言えませんでした。試合としては、見られたものではなかったですね。
で、今後ですが、世界への一歩どうこう、と言うには言うし、言わなしょうがないんでしょうが、今後、どういう道行きがあり得るかなあ、とは思います。
ホンマのホンマに、世界ヘビー級王座、というより、世界的な試合を闘えるところまで行きたいなら、結局は海外のプロモーションとの契約、ないしはそちら主催の試合出場は必須になります。
そこに辿り着き、その先を闘っていける実力を身に付けるまでは、日本で段階を踏んでいくわけでしょうが、となると、やはりこの次は、豪州勢との闘いがひとつの試練になるか。
藤本京太郎のキャリアを振り返れば、だいたいそういう感じでしょう。
東アジアでは、ヘビー級といっても、良い相手はいなさそうです。
唯一の?例外、超がつく例外ジャン・ジレイがいますが、逆に、あれに今当てるわけにはいきませんね。ちょっとかけ離れているというか。
仮に豪州勢の壁をクリアしたとして、その内容が卓抜したものなら良いですが、体格面で秀でた選手も多いでしょうし、但馬の身体付きを見ると、これからかなり「作って」いく必要がありそうです。
和製アンディ・ルイスとなるためには、表面に見える脂肪の内に、ヘビー級としての、筋肉の量が必要でしょう。
身体に張りがない今の見た目は、外から見て、中身がまだ足りない、ということがはっきりしているように思います。
その辺は試合を重ねるごとに、変わっていくところ...だったら良いのですが。
或いは、試合ごとに身体を絞っていって、クルーザーかそれこそライトヘビーで闘う、という選択をするか。
その場合、攻防技術の質がさらに求められることでしょう。
まあ、対戦相手に関しては、ヘビー級と同様の地域事情ではありますから、こちらも豪州勢が...というのは変わりませんか。
いずれにせよ、本当に世界の頂点を、それに繋がるレベルの「リーグ」への参戦を目指すなら、国内では限界があるのは確かです。
少なくとも、様々な面において、現状のままではいけない、それははっきりしていますね。
嫌なことを言えば、その限界の中で得られる成功に満足するなら、それはそれで良いというか、仕方ない部分もあろうとは思いますが。
何にせよ、この先どうなっていくのか、但馬ミツロ、思っていた以上に興味深いタレントかもしれません。
現状から今後、何がどう変わって行くのか。それとも...なのか。
本人曰く試合後のコメントでは"同体格なら世界一"らしいですが、それなら以前のジムの戦略通りヘビー級はアジアまでで、世界ではクルーザーやライトヘビー級で戦って証明してほしいなあと
今のジムでどれだけ海外と関われるのか、"日本人は強いヘビー級"で下の階級にマウントを取る色物路線で終わってしまわないか心配です
仰る通りで「本気」かどうかが、報じられたコメントからはよくわかりません。段階踏んで次はどんな相手と、となれば、国内の選手とか、豪州の下の方から徐々に、とかいう話にしかなりようがないんですが、そういうこと一切言わずにコメントだけが走り幅跳びしてますし、それを報道する側が突っ込むこともない。どっちも「本気」ではないのやなあ、と傍目に見えてしまう。その辺に根深い問題がありますね。