IBFが、尾川堅一をKOしたジョー・コルディナのスーパーフェザー級王座を剥奪、とのこと。
シャフカッツ・ラキモフとの防衛戦を負傷でキャンセルしたため、だそうです。
昨今の常識(非常識、か?)からすれば、えらい厳しいでんな、という印象ですが、本来、世界タイトルマッチというのは、それほど重大なものであるはず、です。
もしこれが、統括団体がひとつしかない、階級唯一の王座だったとしたら、そない簡単に延期だ何だと繰り返すことは許されず、こうなって然るべき、でしょうね。
問題は見てるこちらも含め、4つ(で済まない事例も多々ありますが)あるうちのひとつでしかないもの、目くじら立てんでも、みたいに思ってしまっている点ですが。
IBFは何かと厳格といえばそうで、指名挑戦者決定も、他の団体は決めたはええけどすぐ次とはいかなかったりしますが、IBFは本当に次、となる場合がほとんどです。
試合延期についても、ルールで明文化されているらしいですから、今回も仕方ないのかもしれません。
昔はWBAもWBCも、指名挑戦については、期限まで設けて、その履行をチャンピオンに迫っていたものですが、団体が分裂し、それぞれに肩を持つプロモーターの都合がルールを上回るようになってからは、もう無茶苦茶です。
そして、ファンの側もすっかり、それに慣れてしまっている感じです。
もっとも、それに慣れることの出来ない人は、ボクシングを見なくなってしまっている、のかもしれませんが。
ジョー・コルディナを心情的に気の毒に思う反面、何だか新鮮な気持ちというか、本来こうあるべき、とも思ったニュースでした。
しかしこれでスーパーフェザー級は、一気に3つの王座が空位になりました。
WBCの方では、レイ・バルガスが早速、転級申請して決定戦が決まったそうですが、この辺はいかにもWBC、WBCならでは、WBCはこうでなくては(笑)というところでしょうか。
こちらはこちらで、ある意味カラーがはっきりしていて、もはや清々しくさえありますね(笑)。
昔は日本でも、WBAやWBCからあれこれ来る勧告との闘い、みたいな感じでしたけど、最近はもう、通らない話なんてほとんど無い感じです。数も増えたし、剥奪せんでも暫定作るし、という。ただIBFはこういう厳しさがだいぶ残っていますね。人気選手に対しては、目に見えて甘い事例ってありましたっけ。コルディナは統括団体にとり、ウェールズの星であり、他の団体だったら優遇される側のボクサーのような気もしますね。