さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

Sライト級も「ウォーズ」状態へ ホープ同士のタイトル争奪、配信も決まる

2021-07-02 08:02:10 | 関東ボクシング



先頃の日本スーパーライト級王者、鈴木雅弘の王座返上という残念な話がありましたが「その後」の展開が、予想外に前向きなものになってきました。
今月17日、A-SignチャンネルがYouTubeでライブ配信する、同級日本ユース王座決定戦の好カード、佐々木尽と湯場海樹の勝者が、日本1位の平岡アンディと、空位の日本王座を争うことが決まった、とのことです。


これ、1位の平岡陣営、つまり大橋ジムがアピールしているだけではなく、八王子中屋ジムも含めての発表とのこと。
つまり、正式に合意があって「やります」と「発表」したわけです。
嬉しい驚きというか、傍目のファンが「こうあってほしい」と思う、然るべき話が、こんな風にすんなり出てくるのも珍しいような。
要するに、関わる三選手、及び陣営がいずれも、自らの勝機を信じている、つまり力に自信があるから、こういう話が決まるのでしょう。

結果がどうなるかはともかく、ファンとしてはこの姿勢をまず称え、拍手したい気持ちです。
勝負の世界とはこうじゃなくちゃいかん、と思いますね。



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そして、今月21日の日本フライ級タイトルマッチ、ユーリ阿久井政悟vs桑原拓戦のひかりTV、dTVでのライブ配信に続き、この日本スーパーライト級王座決定戦も、「フェニックスバトル powered by ひかりTV」という興行になるとのこと。
当然、こちらもライブ配信がある、と期待していいのでしょうね。

阿久井、桑原戦は、ホール突撃も考えたくらい(さすがによう行きませんが)の興行で、私はdTVで観戦するつもりです。
今までみたいに、TVが買ってくれないような試合(ことによると、世界戦も含む)の逃げ道に使うのでなく、国内の好カード、或いはその枠を越えたカードをどんどん組み、YouTubeや各オンデマンドに「投入」するくらいでないと、いつまでも従来型のTV依存、という限界ありありの形態から脱却は出来ない、と常々思っていたので、こういう傾向は歓迎したいと思います。


さらに話が進めば、いずれは、こういう配信に、世界とつく試合、それもトップスターが絡むカードが「投入」される日が来て欲しい、と思ったりもします。
それこそ井上尚弥の試合だとか。ライブで見るには有料、地上波は録画のみ、というのは、彼が海外で闘う場合、WOWOWとフジテレビ、という形で、すでに実現しているとも言えるわけですし。
例えば井上尚弥vs井岡一翔が実現するとして(しないでしょうが)、日本開催の試合がオンデマンド配信で独占され、TVは翌日以降の録画、となれば...けっこう、楽しい想像が出来るように思います。


もちろんこれは、そのようなビジネス形態に「耐えうる」スターの輩出あればこそ、の話でもあります。
現状、井上以外に、このレベルの「商品価値」を持つボクサーはいないでしょう。しかし技量力量、潜在能力などを言えば、彼に「次ぐ」存在はいると思います。
問題は、それが広く認知されていないこと、見知られていないことであって、その機会を創出するためにも、国内好カードをTVの(狭く、貧しい)枠内に収め続けるのでなく、様々に新しい道を作り、広がりのあるビジネス環境を築いていかねばならない。
それが最終的には、次世代の井上尚弥、というべき、新たなスターボクサーの輩出に繋がることでしょう。



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そういうことで、少し(かなり?)脱線してしまいましたが、このような流れを主導しているA-Signチャンネルにて、明日、ネットではないですがG+で生中継される、伊藤雅雪vs細川バレンタインのプレビュー動画がありましたので、ご紹介。







「バレンさん」の語る言葉には、いちファンとして、共感するところ大、であります。
これも言うてる間に明日です。楽しみです。両者の健闘を!



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4 コメント

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Unknown (宇弓)
2021-07-02 13:38:46
いや~~~~~~、
もう何年もの間、
ボク界っていつまで会場に来た何百人以外、他の全人類はライブで見れる方法が皆無で、
会場行った人間のたどたどしいネット実況だけが頼りとか、

・・・・・もうとっくに21世紀で、ネットが世界をつないでおる時代だってのに、
モールス信号で情報送ってた時代かよ!!
って状況に甘んじておるのだろうかと、ひたすら愚痴り続けてきましたが(悶爆、
いやあ、
時代は一歩ずつでも、着実に動いておるんだなあと。

だって他格闘技とか、ネットやら駆使していろんなビジネスチャンス広げてんだから、
ボク界ももっと考えりゃいいじゃんって言うたびに、

ネットでタダ見なんてさせたら、チケ買う客が減るだけじゃろが!!
・・・とか、
なんか過去の既得権やらやり方に縛られてる、
ボク業界のお年寄りのお偉いさんが言うならまだしも、

結構ボクファンの年配の方までもがそんなこと言っちゃ、
そんなことできっこないだろ!!ならお前がやってみろ!!
・・・・とか、

ああ、ボク業界って関係者もファンも、
滅びゆく村社会に閉じこもったまんま、未来に向けてなんの意欲もプランも無いんだなあと、
まるで日本社会の縮図を見るようでしたが(寂寥

でも中立プロモーターとして、垣根を超えた好カードを組み続けてるダンガンの古澤さんとか、
ネット配信やらつべチャン駆使して、クラウドとかで数千万集め、
この佐々木と湯場も、Aサインでタダでライブ配信する石井一太郎とか、
そしてこの井上と言う最終兵器を保持して、
その武力を背景に新たな可能性を広げようとしてる大橋さんとか、

やっぱ若い世代は、
当然滅びゆく旧態依然の昭和ボク界と心中する気なんてかけらもなく、
自分らの代にもボク界を存続させようと、
こうして意欲をもってやってるんだなあと言うことで、

私らも滅びゆくおっさん世代として(老笑、
こういうボク界の未来に希望を託せる若い世代を、微力ながら応援していきたいものですが。
そういうことでユーリからチケ買って、
征くぞ!!新時代のライブ中継の待つフェニックスへ☆

・・・いやそれで、ひかりテレビさん??
やらがこうしてライブ配信やってくれるんだから、ちゃんとそれなりの数が加入して、少しでも多くの反響とか起こしてほしいものですが。

だってこれで全世界で、加盟して見た人が十数名☆
とかならば、
速攻でハイ撤収撤収!!とかになりかねないしと(憂慮
返信する
コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2021-07-03 13:31:41
>宇弓さん

出来れば全部まとめてパッケージで、という以下同文な話でもありますが、それでも少しずつ、こういう話が増えていくのは、嬉しい傾向ですね。
業界のご都合に沿う意見というのは、現実を見知れば、という理知的な判断もあるでしょうが、失望して言う気にならん、という向きもおられるでしょうし、色々でしょうね。そういう中でも当然、挙げられた方々を中心に、或いはさらなる新世代が、徐々に時代を変えていくことでしょう。
ただ、最後の数字は、かつてある媒体で起こった「惨劇」を想起させますので、ちょっと目を伏せてしまいますが。そんなことにならんように、皆さん是非、ひかりかdTVで見ましょう、と。今後もまた、マイナーブログながら呼びかけようと思ってます。
もっとも「井上尚弥解説」というのは、そんなものを不要とするインパクトがあることでしょうし、ある意味では安心していますが。
返信する
Unknown (宇弓)
2021-07-03 17:36:05
だからその惨劇ってのは、
前にさうぽんさんが書いてた、
某CS局の某ボクシング番組が、ってあれのことでしょ??
・・・名城とか向井とか帝里とかが頑張っていた(懐悶

言われてみれば、G+とかだって毎晩プロレスの再放送はやってるけど、
もう過去ボクシングのボの字も出さないし、
CSフジもダイヤモンド黄金伝説とかもうやってないし、
・・・・・・・んまあビジネス的にそういうことなんだろうなあと(苦悶

だから村田がダゾーン侍として、ベガスでブラント戦やった時に、
Jリーグが何千億とかで契約してるように、
ダゾーンやらで国内戦でも、ボクサーが稼げる道筋を作りたいみたいに言ってて、
・・・・・まあボロ負けで、村田とダゾーンの関係自体がうやむやになっちゃいましたが(悔爆、

でなんか今度、
亀田の興ちゃん会長さんの3150☆ジムが、
和ちゃんの試合をはじめ、
ボク興行を定期的にアベマでやる??
って話が出てますが、

・・・んまあ亀さんと言うことで、アレルギーで体ぶつぶつになっちゃうボクファンも多いんでしょうが(痒爆、
亀さんにそういうコネがあるんならば、
なんか真正ジムの山下さんとも組んでるみたいだし、
リアルスピリットをアベマでやって貰うとか、
・・・いい加減に亀さんも、その辺の亀さん力をボク界に有効活用して、今までの償いと恩返しで還元しとくれよって気がしますが。

だってそれこそK1の武居がボク界に来た時に、
ずっとK1で中継してたアベマが、もはやボクサーで関係ないのに、武居の特集とかやってくれてて、
・・・・・なのに今まではアベマでライブ配信で武居を応援してたK1ファンも、
ボクシングなんかに行ったせいで、誰もネットライブで見れないと、
なんかK1ファンに申し訳なくて、忸怩たる思いでしたし(断腸

まあそういう色んな方面で、
ボク界も少しでも新たな可能性を、今のうちに押し広げておかなければ、
これも何度も愚痴って来ましたが、
井上と村田と井岡選手がいなくなった時点で、ボク界なんてハイ終了☆
・・・って断崖絶壁が、もうすぐそこまで迫ってるんだっての(恐怖
返信する
コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2021-07-03 20:42:27
>宇弓さん

具体名は出しませんが、その顔ぶれとはまた別の時です。
DAZNは色々、隠蔽体質というか、脆弱というか、ちょっと不安なところがありますんで、個人的にはあまり...という印象です。海外の試合を素材そのまま流す、という現状以上の期待をすべき対象だとは、今のところは思っていません。
その亀さんとAbemaの話も、期待する対象ではないですね。どのみち、自分たちのご都合を最優先した、その範囲内で、物事を運ぶという旧弊の最たるものでしかないでしょう。それは彼(ら)の過去を見れば明白です。そういう枠を取っ払った体勢を作れない、或いはそれに殉じようという姿勢にはなれない類いの、いわば決定的に「古い」側の人間でしかありません。それではCSの現状へ向かって、同じ道程を進むだけの話です。
K1のファンの方にとり、武居というのがそれほどの存在なのだとしたら、なんかホントに申し訳ないですね。そのへんの「ケア」としても、フェニックスバトル配信の成功があるといいですね。
返信する

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