さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

名城陥落

2010-05-08 22:31:23 | 名城信男
名城信男、3-0判定負けで陥落。ウーゴ・カサレスが再戦を制しました。


ちょっと辛口ですが、名城があまりに単調で、緩急に欠けました。
サイドに出ず真正面に立ち、重心も高く、踏み込みの速さもない。
左ジャブを出していた序盤はともかく、それを嫌ったカサレスが
アウトサイドから重い右を多用してジャブを抑え込みにかかった4R以降、
ほぼ完封されたという印象です。かなり打たれてもいましたし。

名城は歴戦の疲れか、減量苦か、はたまた噂される腰痛の影響か、
相手にとって闘いにくいファイターだった頃の面影が見られませんでした。
これでは巧者カサレスにさばかれたとて、致し方あるまい、という印象です。
有効打で劣って、かなりきつかったはずですが最後まで意地を見せましたね。
私は116-112、カサレスと見ましたが、これでも名城に甘いかな、とさえ思います。

もちろん、ベタベタの名城ファンである私ですので、負けという結果は残念ですが、
名城は現状での力を出し切って闘ってくれたわけですから、
それで結果がこうなら仕方ない、という感じもしますね。


対するカサレスは巧みなスイッチと、ロングの右を巧く使って名城のジャブを封じ込んだように、
3Rまでの悪い展開を変えられる巧さがありました。
前回の反省を生かして、終盤も安易に引かず、名城を懐に入れないよう、懸命に突き放してました。
敵ながらあっぱれという感じで、見事な王座奪取でした。


名城にはまず休養が必要だと思いますが、もし再起するならば、
少ない試合数で大試合を闘ってきたキャリアをそろそろ省みて、上のクラスで転級し、
しっかり地固めをしてから、さらに上を目指してもらいたいものですね。
このあたりは色々事情もあり、他人が言うほど簡単な話ではないようですが。

コメント (3)
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